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PLATE — अरुण
BHARATA · ヒンドゥー神話
अरुण

アルナ

アルニー(女性形の伝承) · 阿樓那 · 暁の御者

太陽神スーリヤの御者で、ガルダの兄。母が待ちきれず卵を割ったため上半身しか形をなさぬまま生まれ、母を呪って天へと昇った。

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解説

概要

アルナ(Aruṇa / अरुण)は、太陽神スーリヤの御者である。名は「赤褐色」「暁の赤み」を意味し、日の出前に空を染める色そのものを体現する。聖仙カシュヤパヴィナターの子で、ガルダの兄にあたる。母が卵を割るのを待ちきれなかったために未熟なまま生まれ、上半身しか形をなさなかったと語られる。仏教とジャイナ教の文献や美術にも姿を見せる。

神話・物語

出生譚は『マハーバーラタ』が伝える。聖仙カシュヤパの二人の妃、ヴィナターとカドゥルーが子を望んだとき、カドゥルーは長大な身をもつ千人のナーガを、ヴィナターは数ではなくカドゥルーのどの子よりもすぐれた二人の子を求めた。カドゥルーは千の卵を、ヴィナターは二つの卵を産み、五百年のあいだ温める。

五百年ののち、カドゥルーの卵はすべて孵ったが、ヴィナターの卵は孵らなかった。焦った母が一方を割ると、なかにいたアルナは上半身しか形をなしていなかった。母の性急さに怒った彼は、五百年のあいだカドゥルーの奴隷となるがよいと呪い、そのうえで、いま一つの卵をさらに五百年待てば、生まれる弟が母を隷属から解き放つであろうと告げて天へ昇る。父カシュヤパによってスーリヤの御者の位を授かったのはこのときである。呪いのとおり、母を解放したのは弟ガルダであった。

御者となった由来には別伝もある。ラーフに襲われた怒りからスーリヤが激しく燃え上がり、その熱があらゆる生類を焼き尽くそうとしたとき、ブラフマーがアルナに御者となるよう命じ、太陽の前に立ってその熱を遮らせたというものである。日輪の直前に立つという位置が、そのまま暁の色の説明になっている。

ラーマーヤナ』では、シュイェーニーを妻とし、ジャターユとサンパーティの二子をもうけたとされる。この兄弟はいずれもシーターの探索において重要な役を担う。『マハーバーラタ』には、スーリヤがアルナと神々の戦車を子カルナに与えようとしたが、アルジュナと戦うにあたって他者に頼ることを望まぬカルナがこれを断ったという一話も伝わる。

『ラーマーヤナ』にまつわる民間伝承には、また別の筋がある。アルナが女の姿となってアルニーと名乗り、インドラのほか男子の立ち入りを許されぬアプサラスの集いに入ったところ、インドラに見初められてヴァーリンを産み、翌日スーリヤの求めで再び女の姿をとってスグリーヴァを産んだ、というものである。二人はアハリヤーに預けられたが、その夫である聖仙ガウタマに疎まれて猿の姿に変えられたと語られる。原典の本文にではなく、地方の語りに属する伝承である。

図像と象徴

七頭の馬に牽かれるスーリヤの戦車の御者として、主神の足元に小さく配されるのが定型である。オリッサのコナーラクをはじめとする太陽寺院の彫刻に、この構図が繰り返し現れる。出生譚を踏まえて下半身を欠いた姿で表されることもあり、御者台に坐す形がそれと調和する。象徴となるのは赤であり、日の出前に空が染まる短い時間そのものが彼の領分である。

系譜と関係

父は聖仙カシュヤパ、母はヴィナター、弟はガルダ。伯母カドゥルーの子であるシェーシャヴァースキタクシャカらとは、蛇と鳥という対立の系譜に置かれる。もっとも彼自身が蛇族と直接争う説話はほとんどなく、対立を引き受けたのは弟のほうである。妻はシュイェーニー、子はジャターユとサンパーティ。

文化的足跡

サンスクリットでアルノーダヤといえば日の出を指し、暁を意味する語として詩文に広く用いられる。日の出前に唱えられる祈りの時刻をこの名で呼ぶ習慣もある。仏教では阿樓那などと音写され、ジャイナ教の文献にも名が見える。東南アジアではガルダ信仰の陰に隠れて目立たないが、太陽神の図像が伝わった地域には御者としての姿も併せて受け継がれた。神格としての独立性は高くない一方、暁という自然現象と結びついた名は、今日でもインド各地で人名として広く用いられている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q716523 — 骨格データの出典
Commons
Aruna — 図像カテゴリ