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ガルダ
PLATE — गरुड
BHARATA · ヒンドゥー神話
गरुड

ガルダ

ガルーダ · 迦楼羅(日本)

Hyougushi / Hideyuki KAMON from National Museum in Delhi, India CC BY-SA 2.0

インド神話の鳥の王で、ヴィシュヌの乗物。『マハーバーラタ』では、蛇の母カドゥルーの奴隷となった母ヴィナターを救うため天から霊薬アムリタを奪い、以後ナーガを喰らう者となった。仏教では迦楼羅となり、インドネシアやタイの国章に描かれる。

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解説

概要

ガルダ(गरुड / Garuḍa)は、インドの神話に語られる鳥の王である。鷲を思わせる巨大な神鳥で、維持神ヴィシュヌの乗物(ヴァーハナ)とされ、その旗印にも描かれる。蛇の一族ナーガを敵とし、これを喰らう者として知られる。ヒンドゥー教で崇拝されるほか、仏教では迦楼羅として取り入れられ、東南アジアでは国の象徴にもなっている。

神話・物語

ガルダの誕生譚は『マハーバーラタ』第1巻に詳しい。聖仙カシュヤパの二人の妻のうち、カドゥルーは千匹の蛇の子を、ヴィナターはそのすべてに勝る二人の子を望んだ。ヴィナターが待ちきれずに割った最初の卵からは、下半身の育たないアルナが生まれた。アルナは母を呪い、もう一人の子が救い出すまで奴隷となると告げて、太陽神の御者となった。二つめの卵からガルダが生まれた。

二人の妻は、乳海から生まれた天馬ウッチャイヒシュラヴァスの尾の色をめぐって賭けをした。カドゥルーは子の蛇たちを尾に絡ませて黒く見せかけ、負けたヴィナターはカドゥルーの奴隷となった。

母を解き放つ代わりに、蛇たちは不死の霊薬アムリタを持ってくるよう求めた。ガルダはインドラら神々を打ち破り、炎と回転する刃をくぐり抜けて霊薬の器を奪ったが、自らは口にしなかった。その途上で出会ったヴィシュヌからは、霊薬を飲まずとも不死であることと、ヴィシュヌより高い位置にいること(旗印の上)を授けられ、代わりにその乗物となることを誓った。インドラとは、霊薬を蛇に渡したのちインドラが取り返すこと、蛇を食としてよいことを取り決めた。ガルダは器を蛇たちの前に置いて身を清めるよう言い、そのあいだにインドラの子ジャヤンタが器を取り返した。こうして母は自由の身となり、ガルダは蛇を喰らうようになった。

図像と象徴

ガルダは、鷲の嘴と翼、爪をもつ人の姿、あるいは鷲の上半身と翼に人の下半身を備えた姿で表される。体は金色、翼は赤、顔は白と語られることが多い。しばしばヴィシュヌ(と妃ラクシュミー)を背に乗せ、あるいは蛇を掴む姿で描かれる。本サイトが掲げるのは、デリーの国立博物館所蔵のガルダ像である。

翼を広げたガルダが、青い肌のヴィシュヌと妃ラクシュミーを背に乗せて飛ぶ姿を描いた細密画
ヴィシュヌとラクシュミーを背に乗せて飛ぶガルダ(ブーンディー、1730年頃、ロサンゼルス・カウンティ美術館)作者不明 / パブリックドメイン — Wikimedia Commons

系譜と関係

父は聖仙カシュヤパ、母はヴィナター、兄は太陽神の御者アルナである。カドゥルーの子であるナーガとは、母どうしの因縁に発する敵対関係にある。プラーナ文献の一つ『ガルダ・プラーナ』は、その名を冠している。

仏教では、ガルダ(ガルラ)は人ならぬ者の八つの類の一つに数えられ、中国では天龍八部衆の一つ、迦楼羅となった。日本では迦楼羅、また金翅鳥とも呼ばれる。

文化的足跡

インドネシアの国章「ガルーダ・パンチャシラ」はガルダをかたどり、羽の数で独立の日(1945年8月17日)を表す。タイの国の紋章はプラ・クルット・パー(「ヴィシュヌの乗物であるガルダ」)で、モンゴルの首都ウランバートルの紋章にもガルダ(ハンガリド)が描かれる。インドネシアの国営航空会社はガルーダ・インドネシア航空である。

なおヒンドゥー教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

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資料

Wikidata
Q188676 — 骨格データの出典
Commons
Garuda — 図像カテゴリ