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GLOSSARIUM · KENNING

ケニング

古ノルド語や古英語の詩に用いられる迂言的な比喩。事物を直接名指さず、海を「鯨の道」のように言い換える。とりわけスカルド詩では神話が前提になる。黄金を「シヴの髪」と呼ぶには、ロキがトールの妻の髪を刈り、小人が黄金の髪を鍛え直したという話を知らなければならない。しかも入れ子にされるため、解くには筋を何段も辿ることになる。スノッリ・ストゥルルソンが『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』を書いたのは、この技法の作例と典拠を若い詩人に示すためであった。神話がケニングを支え、ケニングを解くために神話が書き留められた——この循環が北欧神話の伝わり方を決めている。

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