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ラーマ
PLATE — राम
BHARATA · ヒンドゥー神話
राम

ラーマ

ラーマチャンドラ · ラーマ・チャンドラ · Rāma

JJonahJackalope CC BY-SA 4.0

ヒンドゥーの神。ヴィシュヌの第七の化身に数えられる理想の王で、叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公。妃シーターを奪った羅刹王ラーヴァナを討ち、規範を体現する者として崇拝される。

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解説

概要

ヒンドゥー神話の神格で、叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公。コーサラ国アヨーディヤーの王子として生まれ、ヴィシュヌの第七の化身(アヴァターラ)に数えられる。父の約束を守るために王位を捨てて森へ入り、奪われた妃を取り戻し、私情を殺して王としての務めを果たす——その一貫した振る舞いから、規範を体現する者(マルヤーダー・プルショーッタマ)と称される。北インドではラーマを至高神とするヴィシュヌ派の流れが大きな勢力をなし、妃シーターと対で祀られるのが通例である。

神話・物語

ヴァールミーキに帰される『ラーマーヤナ』全七巻が基本の枠を与える。ダシャラタ王が祭祀によって得た四王子の長子として生まれ、聖仙ヴィシュヴァーミトラに従って祭祀の場を護るうち、ミティラーでスヴァヤンヴァラに臨んでシヴァの弓を引き折り、ジャナカ王の娘シーターを妃に迎える。

即位を目前にして、第二妃カイケーイーが過去に与えられた二つの約束を持ち出したため、ラーマは十四年の森への追放を受け入れる。父に言葉を破らせないための自発的な受諾であり、この選択が彼の性格を決定づけた。森ではシーターと弟ラクシュマナを伴って暮らすが、ダンダカの森で羅刹(ラークシャサ)の王ラーヴァナに妃を奪われる。猿族(ヴァナラ)の王スグリーヴァと同盟し、ハヌマーンの探索によって居所を突き止め、海に橋を架けてランカーへ攻め入り、インドラジットら羅刹の将を破ってラーヴァナを討った。

帰還と即位ののち、物語は容易には終わらない。民のあいだに妃の貞節を疑う声が立つと、ラーマは王としての体面を優先して身重のシーターを追放する。この決断は古くから議論の的であり、第七巻ウッタラ・カーンダを後代の付加とみる説は根強い。トゥルシーダースの『ラーマチャリタマーナサ』は追放の一件を大きく後退させ、タミルのカンバン『ラーマーヴァターラム』やジャイナ教系のラーマ物語はさらに異なる筋を伝える。単一の「正しい『ラーマーヤナ』」は存在しない。

図像と象徴

弓を執る立像が基本形である。右手に矢、左手に弓(コーダンダ)を持ち、苦行者の樹皮衣ではなく王としての装身具と円錐形の宝冠(キリータ・ムクタ)を戴く。南インドのチョーラ朝が行道用に鋳た青銅像はその代表で、腕を弓と矢を握る形に構えたまま、持物そのものは失われた作例が多く残る。絵画では肌を青黒く塗り、ヴィシュヌの化身であることを色で示す。

寺院と版画では、シーター、弟ラクシュマナ、そして足元にひざまずくハヌマーンを加えた四体構成——ラーマ・ダルバール(ラーマの宮廷)——が定型となった。物語の要約であると同時に、主従の理想を一枚に凝縮した図でもある。パハーリー諸派の画帖は、弓を折る場面、金色の鹿を追う場面、猿の軍勢が海に橋を架ける場面を連作として描き、北インドの民衆的なラーマ像を形づくった。

系譜と関係

父はコーサラ国王ダシャラタ、母はカウサリヤー。異母弟にバラタ、ラクシュマナ、シャトルグナがおり、妃シーターとのあいだにクシャとラヴァの双子をもうける。ヴィシュヌの十化身(ダシャーヴァターラ)ではクリシュナの一つ前、第七に位置づけられる。

弟ラクシュマナは追放にも戦にも常に随伴し、猿神ハヌマーンは献身の理想像として彼に仕える。敵ラーヴァナの弟ヴィビーシャナは、兄を諫めたのちラーマに投降し、戦後にランカーの王とされた。倒すべき相手の一族を滅ぼしきらず、そこから新たな王を立てるという処理は、この物語における王権の観念をよく示している。

文化的足跡

『ラーマーヤナ』は南アジアの外へも広く伝わった。タイの『ラーマキエン』、ジャワの『カカウィン・ラーマーヤナ』、カンボジアの『リアムケー』はいずれもラーマを主人公とし、宮廷舞踊と影絵芝居の中心的な演目となっている。日本へは仏教説話を介して早くに伝わり、平安末期の説話集『宝物集』がその早い例として知られる。

北インドでは秋の野外劇ラームリーラーが毎年この物語を演じ直し、ラーヴァナの巨大な人形を焼いて幕を閉じる。トゥルシーダースの作品は今日なお最も広く読まれるヒンディー語文献のひとつである。1987年から放送されたテレビシリーズ『ラーマーヤン』は記録的な視聴率を集め、映像を通じたラーマ像の共有をもたらした。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

राम
ラーマ
ヒンドゥー神話
सीता
シーター
配偶者
収載データなし
राम
ラーマ
ヒンドゥー神話
収載データなし
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資料

Wikidata
Q160213 — 骨格データの出典
Commons
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