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インドラジット
PLATE — इन्द्रजित्
BHARATA · ヒンドゥー神話
इन्द्रजित्

インドラジット

メーガナーダ · シャクラジット · ラーヴァニ

National Museum, New Delhi PUBLIC DOMAIN

『ラーマーヤナ』の羅刹。ラーヴァナの長子で、インドラを破ったことからこの名を得た。姿を消して戦う幻術の使い手で、ラクシュマナに討たれる。

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解説

概要

叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する羅刹(ラークシャサ)。ラーヴァナの長子でランカーの王太子。生まれたときの産声が雷鳴のようだったことからメーガナーダ(雲の轟き)と名づけられ、のちに神々の王インドラを破った功によってインドラジット(インドラを征する者)の名を得た。姿を消したまま矢を射るマーヤーの使い手であり、ラーマ側の軍を二度にわたって壊滅寸前まで追い込む。ラーマ陣営がもっとも苦戦した相手であり、彼の死がランカー方の敗勢を決定づけた。

神話・物語

父ラーヴァナが神々に捕らえられたとき、メーガナーダはインドラを組み伏せて捕虜とし、ランカーへ連れ帰った。ブラフマーの仲裁でインドラを解き放つ代わりに、彼は恩恵を求める。不死は自然の理に反するとして退けられたが、代わりに、一族の守護女神を祀るニクンビラーの供犠(ヤジュナ)を完遂すれば戦場で何者にも討たれぬ、という恩恵が与えられた。同時にブラフマーは、その祭祀を妨げた者が彼を殺すことになるとも告げている。恩恵と死の条件が一つの事柄のうちに畳み込まれている点に、この話の作りがある。

戦の第一日、彼はナーガパーシャ(蛇の縄)をもってラーマとラクシュマナを縛り上げ、二人を意識のないまま倒した。蛇を天敵とするガルダが現れて縄を解き、二人は救われる。第二日、彼は雲間に隠れて姿を見せぬまま矢を放ち、ラクシュマナを瀕死に追い込んだ。ハヌマーンがヒマーラヤから霊草サンジーヴァニーを山ごと運び、ラクシュマナは蘇生する。

彼はさらに幻のシーターを作り出し、猿の軍勢の目の前でその首を刎ねてみせた。士気を折るための術であり、真のシーターはアショーカの園に無事であった。

第三日、彼はニクンビラーの祭場に籠もって供犠を始める。その所在と意味を知っていたのは、ラーマ側に降っていた叔父ヴィビーシャナだけであった。その進言を受けてラーマはラクシュマナを差し向け、祭祀は中断される。恩恵を得られぬまま戦った彼は、長い応酬の末に討たれた。

図像と象徴

彫像はほとんど作られない。彼が現れるのは物語絵と演劇の場面であり、しかもその図像は、姿を隠すという能力そのものと折り合いが悪い。絵師たちはこの矛盾を、雲や暈をまとった半透明の姿として描くこと、あるいは射手を描かずに矢だけを画面に走らせることで処理した。

作例としては、17世紀マールワー派の一図が、ニクンビラーで女神を祀る場面と戦場で討たれる場面を一枚に併置している。ムガル朝の『ラーマーヤナ』写本(フリーア・ラーマーヤナ、1597〜1605年)は、彼の矢に貫かれて倒れるラクシュマナの側から同じ物語を描いた。19世紀にはラヴィ・ヴァルマが、インドラの妃を戦利品として父に献ずる若い勝者の姿を油彩に描いている。

系譜と関係

父はラーヴァナ、母はマンドーダリー。叔父にクンバカルナヴィビーシャナがいる。妻については原典に記述がなく、後代の伝承がシェーシャ・ナーガの娘スローチャナーの名を与えた。

彼を討ったのがラクシュマナであることには理由が与えられている。ブラフマーの恩恵の一条に、十四年のあいだ眠らず食を断った者にしか討たれないという条件があり、追放の十四年を通じて眠らなかったラクシュマナだけがこれを満たしていた、という筋立てである。妻ウールミラーが夫の分まで十四年眠り続けたという挿話は、この条件と対をなして語られる。

文化的足跡

北インドの秋の野外劇ラームリーラーでは、ダシャラーの夜にラーヴァナ、クンバカルナと並んで彼の巨大な人形が焼かれる。三体一組で焼かれるのが通例であり、彼は父と叔父に次ぐ位置を与えられている。

19世紀ベンガルでは、マイケル・マドゥスーダン・ダットの叙事詩『メーグナードボド・カービョ』(1861年)が彼を主人公に据えた。ミルトンの詩形を範としながら、討たれる側の悲劇として物語を語り直したこの作品は、近代ベンガル文学の出発点に数えられる。敵役を悲劇の主人公へ反転させる読み替えは、以後の南アジア文学に繰り返し現れる型となった。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

マンドーダリー
CREATURE
रावण
ラーヴァナ
इन्द्रजित्
インドラジット
ヒンドゥー神話
スロチャナ
配偶者
マンドーダリー
इन्द्रजित्
インドラジット
ヒンドゥー神話
スロチャナ
配偶者
収載データなし
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資料

Wikidata
Q2043788 — 骨格データの出典
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Indrajit — 図像カテゴリ