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MONGOLIAN

モンゴル・シベリアの神話

モンゴル高原・バイカル湖周辺・シベリア · 先史〜現在。仏教との習合を経て継承

モンゴル、ブリヤート、そしてシベリア諸族が伝える神話と信仰。

LECTIO — 解説

テングリ

至高神テングリは「天」を意味する。名は突厥語からモンゴル語、そして周辺の諸語に広がった。

チンギス・ハンは「永遠の天の力によって」統治すると宣した。天の意思が地上の支配を正当化するという観念は、中国の天命の観念とも通じるが、系統は別である。

九十九のテングリがあるとされ、西の五十五が善き天、東の四十四が悪しき天とされた。

シャーマニズム

ボー(男性シャーマン)とウドガン(女性シャーマン)が、太鼓を打って忘我に入り、霊と交渉する。

「シャーマン」の語自体が、ツングース諸語のサマンに由来し、シベリアの実践から世界の類似した現象を指す語になった。一地域の語が、宗教現象の一般名になっている。

仏教との習合

16世紀以降、チベット仏教(ゲルク派)がモンゴルに広まった。

在来の神々は排除されず、仏教の護法神として取り込まれた。サガーン・ウブグン(白い長老)は、その代表である。土着の生命と長寿の守護者が、仮面舞踊チャムにおいて唯一の滑稽な役を演じる。

排除でなく再配置。 この形式は、チベット仏教が各地で在来の神を取り込んだ過程に共通する。

抑圧と復興

20世紀、モンゴル人民共和国とソ連において、シャーマニズムと仏教はいずれも激しい弾圧を受けた。1930年代の粛清で、多数の僧とシャーマンが殺された。

1990年代以降、両者はともに復興している。ブリヤート共和国とモンゴル国において、シャーマニズムは公的に認められた宗教である。

なおモンゴル・シベリアの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本サイトの記述はその伝承に関する学術的な整理である。

この体系の神格・幻獣

17柱を収載(知名度順)