PLATE — UMAY
MONGOLIAN · モンゴル・シベリアの神話
UMAY
ウマイ
ウマイ · ウマイ・エネ · ウマイ・アナ
チュルクの人々の信仰で出産と子供を守る女神。名は「胎盤」を意味する。天から子の魂を運び、幼くして死ぬ子の魂を連れ去るともされた。8世紀のキュル・テギン碑文で可汗の妃がウマイになぞらえられる。イスラーム化ののちも女性たちの営みのなかに残った。
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解説
概要
ウマイは、チュルクの人々の信仰における、出産と子供を守る女神である。天に住み、目に見えない。名はチュルク系の言葉で「胎盤」を意味する。モンゴル・シベリアの体系に含めて扱う。
胎盤の女神
出産のときにはウマイに祈りが捧げられ、胎盤は丁重に埋められた。
碑文のなかのウマイ
8世紀の突厥の碑文にも、ウマイの名が現れる。キュル・テギン碑文には、可汗の妃である母をウマイになぞらえる一節がある。
子の魂を運ぶ
ウマイは、天から子の魂を運んでくる。一方で、幼くして死ぬ子の魂を連れ去るのもウマイとされた。生まれてから四十日のあいだ、ウマイが子のそばにいるとされ、この期間に行われる儀礼が各地に残っている。
中央アジアに広がる名
カザフ、キルギス、ウズベク、トルコと、中央アジアからアナトリアにかけての各地に、ウマイの名が残っている。「ウマイ・エネ」(母ウマイ)とも呼ばれる。イスラームが広まったのちも、出産にかかわる女性たちの営みのなかにその名が残った。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜と関係
天の神テングリと対をなし、大地の女神エテュゲン・エケと同一視されることがある。
モンゴル北部のフブスグルでは、子を授ける神としてダヤン・デールフが祀られる。
文化的足跡
「ウマイ」は、今日もトルコやカザフスタンで女性の名として用いられている。
なおモンゴル・シベリアの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。
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領分・別名
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資料
Wikidata
Q2996714 — 骨格データの出典