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ドリシュタデュムナ
PLATE — धृष्टद्युम्न
BHARATA · ヒンドゥー神話
धृष्टद्युम्न

ドリシュタデュムナ

ドラウパダ · アヨーニジャ(母胎を経ぬ者) · アグニの化身

ビラール・ハブシー筆『ラズムナーマ』(1598〜99年)/クリーヴランド美術館, Public domain PUBLIC DOMAIN

ドルパダが復讐のために焚いた祭火から生まれた王子。ドラウパディーの兄であり、パーンダヴァ軍の総大将としてドローナを討った。

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解説

概要

ドリシュタデュムナ(Dhṛṣṭadyumna / धृष्टद्युम्न)は『マハーバーラタ』の登場人物で、パンチャーラ王ドルパダの子である。名は「大胆にして輝かしい者」を意味する。父がドローナへの復讐のために営んだ祭祀の火から生まれ、ドラウパディーの兄にあたる。クルクシェートラの戦いではパーンダヴァ軍の総大将(セーナーパティ)を務め、十五日目にドローナの首を刎ねて生まれながらの目的を果たした。火神アグニの化身とする伝えもある。

神話・物語

誕生は第一巻アーディ・パルヴァに語られる。ドローナに国土の半ばを奪われたドルパダは、彼を討ちうる子を求めて聖仙ウパヤジャとヤジャを祭官に立て、祭祀を営んだ。式を終えた祭官は王妃に供物を口にするよう告げたが、王妃は口中にサフランの香りが残っているとして沐浴の後にと願う。待ちきれぬ祭官が供物を祭壇へ注ぐと、火のなかから炎の色をした若者が現れた。冠を戴き鎧をまとい、剣と弓と矢を手にしていたという。天の声が、この王子はドローナを滅ぼすために生まれた者であると告げた。続いて火から美しい娘が現れ、ドラウパディーと名づけられる。母胎を経ずに生まれた者(アヨーニジャ)として、兄妹はともに常ならぬ出自をもつ。

やがてドローナは彼のことを聞き知り、自らの国へ招いた。予言を知りながらも喜んで弟子として迎え、高度な武術と神々の武器の扱いを授けたという。師が自らを殺すべく生まれた者を鍛えるというこの一段は、叙事詩のなかでも際立って皮肉な場面である。彼はドローナのもとでマハーラティに数えられる戦士となった。

妹の婿選びでは主催者として規則を告げた。バラモンの若者が花嫁を勝ち取ったとき、彼はひそかに後を尾けて、その正体がアルジュナであることを突き止めている。

戦では初日から総大将を務め、最後までその座を保った。鶴形、半月形、鷹形、鰐形といった陣立てを日ごとに組み替え、ビーシュマ、ドローナ、シャリヤクリパクリタヴァルマンら宿将と繰り返し交えた。ビーマセーナに救われ、のちに救い返すという場面もある。

そして十五日目、正攻法では倒せぬドローナに対し、クリシュナの策により「アシュヴァッターマンが死んだ」と告げさせる欺きが用いられた。子の死を信じて武器を捨て瞑想に入った師の首を、彼が刎ねる。生まれながらの目的は果たされたが、その手段は法(ダルマ)に適うものではなかった。

図像と象徴

固有の像容は伝わっていない。図像に現れるのは、もっぱら祭火から現れる誕生の場面である。クリーヴランド美術館が所蔵する『ラズムナーマ』の一葉(ビラール・ハブシー筆、1598〜99年)は、ヤジャとウパヤジャが祭祀を営み、火中から彼が現れる瞬間を描いている。象徴となるのは火であり、妹ドラウパディーと共有する標でもある。

系譜と関係

父はドルパダ、妹はドラウパディー、兄弟にシカンディンらがいる。複数の妻があり、クシャトラダルマン、クシャトラヴァルマン、クシャトランジャヤ、ドリシュタケートゥの四子をもうけた。前三者はドローナに、末子はカルナに討たれている。師はドローナ、義弟にあたるのがパーンダヴァ五兄弟である。

文化的足跡

十八日目の夜、父の首を欺きによって落とされた恨みを抱くアシュヴァッターマンが、眠るパーンダヴァ陣営を襲った。最初に討たれたのが彼である。武器を執って戦うことも許されず、寝所で命を絶たれるという最期は、彼自身がドローナに与えた死と対をなす。師を欺いて殺した者が、その子に眠りのうちを襲われるという構図によって、報いの連鎖は閉じられる。

近現代の再話では、復讐のために生まれ、復讐を果たし、そして復讐によって死ぬ人物として読まれることが多い。生涯の全体があらかじめ一つの目的に規定されていた存在として、彼はしばしば自由意志をめぐる議論の題材にも用いられる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q2357086 — 骨格データの出典
Commons
Dhrishtadyumna — 図像カテゴリ