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アグニ
PLATE — अग्नि
BHARATA · ヒンドゥー神話
अग्नि

アグニ

Agni

18世紀のインド細密画(作者不詳) PUBLIC DOMAIN

ヒンドゥーの火の神。ヴェーダで最も多く讃えられた神格のひとつで、供犠の火として神々と人とを媒介する。婚礼や火葬など今日の儀礼にも欠かせない。

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解説

概要

アグニ(अग्नि / Agni)は、火を司るインドの神である。「アグニ」は火そのものを意味する語で、古代インドの聖典『ヴェーダ』において、インドラに次いで多くの讃歌を捧げられた重要な神格として崇められてきた。地上のかまどや祭火、天空の稲妻、そして太陽——燃えるものすべてにアグニは宿るとされる。神々と人とを媒介する存在として、今日のヒンドゥー教の儀礼にも欠かせない。

神話と儀礼

『リグ・ヴェーダ』は、その巻頭の一篇をアグニへの讃歌に充てている。アグニは供犠をつかさどる祭官であり、「神々の口」とも称される。祭火に投じられた供物は、アグニを介して天上の神々へ運ばれると伝えられ、この火の祭祀ヤジュナこそがヴェーダ祭式の中核をなす。

その出自は伝承によって異なる。天空神ディヤウスと大地の女神プリティヴィーの子とされ、そこではインドラの双子ともいわれる。水中に宿り水から生まれるとも、二本の火きり棒をこすり合わせて生じるとも語られ、後のプラーナ文献では創造神ブラフマーの子ともされる。妃は、供物を捧げる際に唱えられる聖句が神格化したスヴァーハーである。方位を守るローカパーラの一柱として、南東の守護を担うともされる。

図像と象徴

アグニは赤い肌の姿で表されることが多い。炎のように逆立つ髪、二つの顔(恵みと荒ぶりの両面を示すという)、複数の腕、そして焔をかたどった舌をもつ。乗物は牡羊で、これは供犠に捧げられる典型的な動物であり、アグニと祭祀との結びつきを象徴する。腹の突き出た姿は、供物の油を貪欲に受け入れる火の性質になぞらえられる。18世紀のインド細密画をはじめ、牡羊にまたがり焔を背負う姿が繰り返し描かれてきた。

系譜と関係

親はディヤウスとプリティヴィー、あるいはブラフマーとされ、妃はスヴァーハー、子にパーヴァカらを数える。火という現象そのものであるため、アグニは特定の物語よりも儀礼のなかに遍在する。仏教にも取り入れられ、東アジアでは方位を守る火天(かてん)として知られる。火を司る神格は各文化に見られるが、その横断的な比較は火神が受け持つ。

文化的足跡

アグニの独立した信仰は後代には振るわなくなったが、火はヒンドゥーの祭祀のなかに生き続けている。誕生や祈り、婚礼——新郎新婦が聖火のまわりを七歩めぐる所作——、そして火葬に至るまで、火は今も儀礼の要として立ち会う。名は「アグニ」としてサンスクリット由来の語彙に残り、インドが開発した弾道ミサイルの名にも採られた。FGO・女神転生など現代の創作にも登場する。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

अग्नि
アグニ
ヒンドゥー神話
収載データなし
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資料

Wikidata
Q394867 — 骨格データの出典
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