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アンドヴァリ
PLATE — ANDVARI
NORÐR · 北欧神話
ANDVARI

アンドヴァリ

アンドヴァリ · アンドワリ · アルベリヒ

ドレヴレのルーン石碑(U 1163、11世紀、スウェーデン・ウップランド)/撮影: Berig CC BY 2.5

北欧神話のドヴェルグ。滝の下に住み、梭子魚に変身する。ロキに財宝と指輪アンドヴァラナウトを奪われ、その黄金に持ち主を滅ぼす呪いをかけた。

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解説

概要

アンドヴァリ(Andvari)は、北欧神話に登場するドヴェルグである。滝の下に住み、意のままに梭子魚(かわかます)に姿を変える。黄金を殖やす力を持つ指輪アンドヴァラナウトによって富を築いた。

名は「用心深い者」と解される。滝壺の底に隠れ住み、財宝を隠し、最後の指輪まで隠そうとするこの存在に、よく合った名である。『レギンの言葉』で彼は、自らをアンドヴァリと名乗り、父をオーインと告げる。

ゲルマンの英雄伝説を貫く呪われた黄金は、この一人のドヴェルグから始まる。

登場する物語

『レギンの言葉』とその散文序、および『ヴォルスンガ・サガ』が経緯を伝える。

オーディンロキヘーニルの三神が旅の途中、滝のほとりで川獺を石で打ち殺した。それはフレイズマルの子オトルが姿を変えたものだった。捕らえられた三神は、毛皮を埋め尽くし、外側まで覆い隠すだけの黄金を償いとして求められる。

ロキは海の女神ラーンから網を借り、滝へ向かった。梭子魚の姿で泳いでいたアンドヴァリは、その網にかかる。ロキは命と引き換えに財宝のすべてを差し出させた。アンドヴァリは、最後に一つだけ、指にはめた指輪を残そうとする。それさえあれば財はまた殖やせるからである。ロキはそれも取り上げた。

奪われたアンドヴァリは呪いをかける。この黄金と指輪は、持ち主となるすべての者に死をもたらすであろう、と。

呪いは働き続ける。フレイズマルは黄金を独り占めしようとして息子ファフニールに殺され、ファフニールは竜となって宝の上に伏し、シグルズに討たれる。シグルズもまた殺され、ブリュンヒルドは後を追い、黄金を継いだギューキ王の一族も滅びる。物語のなかで最も弱い者が最も強い呪いを残すという構図であり、これが『ヴォルスンガ・サガ』全体の骨格をなしている。

なお、この一連の償いはウェアギルド——殺害の賠償金——として支払われたものである。神々が過失で人を殺し、その賠償のために別の者から強奪する。呪いの起点にあるのは竜でも巨人でもなく、神々自身の振る舞いである。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、スウェーデン・ウップランドのドレヴレのルーン石碑(U 1163、11世紀)である。銘文を収める蛇の帯がそのまま竜ファフニールをなし、下から剣を突き上げるシグルズ、角杯を差し出すワルキューレのシグルドリーヴァ、そして指輪を持つアンドヴァリが彫られている。

この石碑には、様式化されたキリスト教の十字架も刻まれている。シグルズ図像と呼ばれる一群のうち、U 1175、Sö 327、Gs 2、Gs 9 も同じく十字架を伴う。異教から改宗への移行期に、ヴォルスング伝説がキリスト教の側に受け入れられ、用いられていたことを示す資料とみなされている。呪われた黄金の物語が、墓碑の意匠として選ばれているわけである。

伝承上の標識は三つある。滝、梭子魚、そして指輪である。水底に隠れる、魚に変じる、最後の一つを隠す——いずれも同じ性質の変奏であり、名の「用心深さ」に還元される。北欧の伝承におけるドヴェルグは、鍛冶や宝物の製作者として描かれることが多いが、この存在は作る者ではなく、隠し持つ者として造形されている。

関わる伝承

父はオーイン。ドヴェルガタルに同名の者が挙がる。それ以外の系譜は伝わらない。

黄金を奪ったのはロキ、その後の所有者はフレイズマル、ファフニール、レギン、シグルズと移り、最後はライン川に沈められる——というのはワーグナーの筋であって、北欧の資料にはない。

文化的足跡

リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』におけるアルベリヒは、このアンドヴァリと、中高ドイツ語の『ニーベルンゲンの歌』に現れる小人アルベリヒとを合成した人物である。ラインの黄金から指輪を鍛え、奪われる際に呪いをかけるという設定は、アンドヴァリの側から来ている。

J・R・R・トールキンの一つの指輪との関係もしばしば論じられるが、本人はこれを否定している。指輪をめぐる呪いという主題そのものは、ワーグナーを介して近代のファンタジーに広く行き渡った。

原典のアンドヴァリは、物語のごく初めに数節だけ現れて姿を消す。しかしその一言の呪いが、以後の登場人物のほぼ全員を殺していく。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q525149 — 骨格データの出典
Commons
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