テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
千手観音
PLATE — सहस्रभुज
DHARMA · 仏教の尊格
सहस्रभुज

千手観音

せんじゅかんのん · 千手千眼観音 · 千眼千臂観音

京都・三十三間堂の千手観音坐像/CC BY-SA 3.0 CC BY-SA 3.0

観音菩薩の変化身で「千の手を持つもの」。千本の手それぞれの掌に眼を持ち、見て救うという二つの働きを表す。実際の造像は四十二臂が多く、四十臂が二十五の世界を救うとして千とする。三十三間堂の千体像で知られる。

01

解説

概要

千手観音(梵 सहस्रभुज、サハスラブジャ)は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。「サハスラブジャ」とは「千の手」あるいは「千の手を持つもの」の意味である。

この名はヒンドゥー教のヴィシュヌ神やシヴァ神、女神ドゥルガーといった神々の異名でもあり、インドでヒンドゥー教の影響を受けて成立した観音菩薩の変化身と考えられている。六観音の一尊でもある。

三昧耶形は開蓮華、蓮華上宝珠。種字はキリーク(hrīḥ)。眷属として二十八部衆を従える。

名称と「千手」のいわれ

「十一面千手観音」「千手千眼観音」「千眼千臂観音」など様々な呼び方がある。「千手千眼」の名は、千本の手のそれぞれの掌に一眼をもつとされることから来ている。

千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救うという慈悲の広大さを表す。眼は、救うべき者を見出す働きを示す。手と眼が対になることで、見て救うという二つの働きが表現されている。

六観音の役割では、地獄道の衆生を摂化するという。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、京都・三十三間堂の千手観音坐像である。

実際の造像では、多くの場合四十二臂で表される。胸前で合掌する二臂を除く四十臂が、それぞれ二十五の世界を救うとされ、四十×二十五=千という計算による。

実際に千本の手を持つ像は稀であり、大阪・葛井寺の千手観音坐像(8世紀、国宝)が代表例である。実際に一千四十一本の手を持つ。

京都・蓮華王院本堂(三十三間堂)には、千体の千手観音立像が並ぶ。一体ごとに千の手があるとすれば、百万の手が並ぶことになる。

関わる神格・伝承

観音菩薩の変化身。六観音の一。十一面観音如意輪観音馬頭観音准胝観音と並ぶ。

眷属の二十八部衆は、金剛力士四天王摩訶迦羅らを含む護法の一群である。

文化的足跡

三十三間堂の千体千手観音立像は、日本の仏教彫刻を代表する景観として広く知られる。

なお仏教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその尊格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q10904910 — 骨格データの出典