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ヘーリオス
PLATE — ἭΛΙΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ἭΛΙΟΣ

ヘーリオス

ヘリオス · ソール(ローマ)

Neoclassicism Enthusiast CC BY-SA 4.0

ギリシア神話で太陽そのものを司る神。ティタン神族の一柱で、月のセレーネー、暁のエーオースと兄妹をなす。四頭立ての車で天を渡る「万物を見る者」で、車を御しきれず墜ちた息子パエトーンの物語で名高い。

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解説

概要

ギリシア神話で太陽そのものを司る神。ティーターン神族の一柱で、月の女神セレーネー、暁の女神エーオースと兄妹をなす。毎朝、火を吐く馬に牽かせた車を駆って東から昇り、天空を渡って西へ沈み、夜のあいだは大洋を巡って東へ還るとされた。高い天から一切を見おろす「万物を見る者」であり、その太陽神としての眼差しは、地上の隠された出来事さえも見逃さない。

神話・物語

天空を渡りながらすべてを見晴らすヘーリオスは、しばしば秘事の証人として物語に現れる。娘をさらわれたデーメーテールに、下界へ連れ去られたペルセポネーの行方を告げたのも彼であり、アプロディーテーとアレースの密会を見咎めて夫ヘーパイストスに知らせたのも彼である。最も名高いのは、息子パエトーンの物語である。父の車を一度でいいから駆りたいと懇願した少年は、ついに手綱を握るが、猛る馬を御しきれず、天も地も焼き尽くさんばかりとなった。世界の破滅を恐れたゼウスは、やむなくパエトーンを雷霆で撃ち落とした。ホメーロス『オデュッセイア』では、太陽神の島トリナキアに放たれた聖なる牛の群れを、オデュッセウスの部下が禁を犯して屠り、その報いに全員が命を落とす。

図像と象徴

ヘーリオスは、光を放つ冠(放射状の光冠)をいただき、四頭立ての馬車を天空高く駆る若者の姿で表される。前300年頃のトロイアのアテーナー神殿を飾ったメトープには、まさに車を駆るヘーリオスの姿が刻まれている。光冠と四頭の馬は、太陽の輝きと、天を巡るその不断の運行を象徴する。ロドス島はこの神を守護神とし、港に立てられた巨大な神像「ロドスの巨像」は、古代世界の七不思議に数えられた。

系譜と関係

父はティーターンのヒュペリーオーン、母はテイアー、兄妹に月のセレーネーと暁のエーオースがある。娘には魔女キルケーやクレタ王妃パーシパエーがおり、太陽の一族はしばしば魔的な力とも結びつけられた。ヘーリオスは、本来は太陽の光そのものを担うティーターンであって、竪琴と予言の神アポローンとは別個の神格であった。だが前5世紀ごろから両者は次第に同一視され、後代にはアポローンが太陽神の相をあわせもつようになる。エジプトの太陽神ラーとも、旅する者たちによって重ね合わされた。ローマではソールにあたる。

文化的足跡

天を駆ける太陽の御者という像は、後世の美術で繰り返し描かれ、四頭立ての馬車(クワドリガ)の意匠は勝利や栄光の象徴として建築や記念碑に受け継がれた。父の車を御しきれず墜ちたパエトーンの物語は、身のほどを超えた野心への戒めとして、絵画や文学に数多く取り上げられている。ギリシア語で太陽を意味するヘーリオスの名は、元素ヘリウムや、太陽を中心に置く「地動説(ヘリオセントリズム)」の語にも残る。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
アポローン ギリシア神話 同一視
前5世紀以降、ギリシア内部で進んだ同一視。本来は別個の神格で、系譜も別(ヘーリオスはティーターン神族ヒュペリーオーンの子)。ローマ期に太陽神としての性格が定着した。P460 に無いため人手追加
ソール・インウィクトゥス ローマ神話 同一視
ラテン語のソールとギリシア語のヘーリオスは古典期以来相互に訳語として用いられた。ユリアヌス『ヘーリオス王讃歌』はソール・インウィクトゥスの祭をヘーリオスに捧げるものとして語る。
ウシル エトルリア神話 同一視
太陽そのものを司る神という機能の一致による。エトルリアが天体を神の姿で描くようになるのはギリシア美術の影響下であり、図像もヘーリオス型に倣う。
ラー エジプト神話 同一視
インテルプレタティオ・グラエカ。ギリシア人はラーの祭祀都市イウヌを「太陽の都」ヘリオポリスと呼び、ラーをヘーリオスに擬した

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ἭΛΙΟΣ
ヘーリオス
ギリシア神話
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配偶者
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資料

Wikidata
Q134270 — 骨格データの出典
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