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PLATE — दिति
BHARATA · ヒンドゥー神話
दिति

ディティ

ダクシャの娘 · ダイティヤ族の母 · カシュヤパの妃

ダイティヤ族の母とされる女神。カシュヤパの妃でアディティと姉妹にあたり、インドラを殺す子を求めてマルト神群を生んだ。

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解説

概要

ディティ(Diti / दिति)は、インド神話に登場する女神である。ダクシャの娘の一人で、聖仙カシュヤパの妃。その子らはディティの子を意味するダイティヤ族と呼ばれ、ヒラニヤークシャヒラニヤカシプがこれに属する。無限を意味するアディティと姉妹であり、名は「分かたれたもの」「束縛」と解される。神々(デーヴァ)の母アディティと、アスラの母である彼女という対の構図によって、インド神話の二つの陣営は同じ父から生まれた異母兄弟として設定されている。

神話・物語

『リグ・ヴェーダ』における言及はごく少なく、アディティと対で唱えられる程度である。プラーナ文献に至って、ダイティヤ族の母として明確な位置を与えられた。

彼女を主役とする最も名高い説話が、マルト誕生譚である。子ヒラニヤークシャとヒラニヤカシプをヴィシュヌの化身に討たれた彼女は、インドラを殺す子を得ようとして夫カシュヤパに願った。夫は、一年にわたる厳しい誓戒(パヨーヴラタ)を過たず守り通せばその子を得られると告げる。彼女は誓いを守り続けたが、これを知ったインドラは彼女に仕えるふりをして機をうかがった。ある日、彼女が髪を解いたまま、あるいは足を頭の方へ向けて眠ってしまい、誓戒に隙が生じる。インドラは微小な姿となって胎内に入り、金剛杵で胎児を七つに断った。胎児が泣くので「泣くな(マー・ロディー)」と告げ、さらに七つずつに断って四十九に分けた。こうして生まれたのがマルト神群である。

殺すために孕まれた子が、殺そうとした相手の従者となって生まれるという結末になっている。目覚めた彼女は事情を知って嘆いたが、インドラの詫びを受け入れ、四十九の子がインドラの伴となることを許したとも語られる。

図像と象徴

固有の像容は伝わっておらず、独立した礼拝像の伝統もない。象徴となるのは胎そのもので、断ち切られた胎児が神群となるという逆転が、この人物を示す唯一の標である。

系譜と関係

父はダクシャ、夫は聖仙カシュヤパ、姉妹にアディティ、カドゥルーヴィナターらがいる。子はヒラニヤークシャ、ヒラニヤカシプ、そして娘ホーリカー。孫がプラフラーダ、曾孫がヴィローチャナ、玄孫がマハーバリにあたる。マルト神群も彼女の胎から生まれたことになる。

アディティとの対は、この神話体系の基本構造をなす。同じ父カシュヤパのもとで、一方からはアーディティヤ神群が、他方からはダイティヤ族が生まれた。神々と魔神の争いが同族の争いであるという設定は、ここに根拠をもつ。

文化的足跡

ヴェーダにおいてアディティが無限・解放を意味するのに対し、ディティは分割・束縛を意味するとされ、この対比は語源の水準で説明されることが多い。もっとも、ディティという語がアディティからの逆成(否定辞アを外した形)である可能性も指摘されており、対概念として整えられたのは後代とみる説もある。

マルト誕生譚は、暴風神群の由来を語ると同時に、誓戒を一瞬でも欠けば結果が変わるという、インドの祭式思想における厳密さを示す例として引かれてきた。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1230306 — 骨格データの出典
Commons
Diti — 図像カテゴリ