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アプル
PLATE — APULU
ETRUSCAN · エトルリア神話
APULU

アプル

アプル(aplu) · アプルー · ラート

Sailko CC BY-SA 4.0

エトルリアの光と予言の神。ギリシアのアポローンに対応するが、名はギリシアから直接ではなくラテン語圏を経て入った。

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解説

概要

アプル(エトルリア語 apulu、短縮形 aplu)は、エトルリア神話で太陽と光、雷、治癒と疫病を司り、占いを守護する神である。ギリシア・ローマのアポローンにほぼ対応する。ただし火山と冥界に通じる性格も併せ持ち、ラート、ウシル、ウェティスといった別の名でも呼ばれた。

名の入り方には注意がいる。アプル、アプルという形はギリシアから直接来たのではなく、ラテン語圏——おそらくパレストリーナ(プラエネステ)——を経由して入ったものである。エトルリアの神名にギリシア風の綴りがあるからといって、ギリシアからの直輸入とは限らない。

神話・物語

物語はアポローンと重なる。ティニアセムラの子、フフルンスの兄弟、アルトゥメ(アルテミス)の双子の兄とされる。

エトルリアに固有の神話は伝わらない。むしろこの神について語るべきは、その多面性である。光の神でありながら火山と地下に関わり、癒す者でありながら疫病をもたらす。近年の研究は、この振幅を、火と地下をあわせ持つ神シュリ(ローマ名ソーラーヌス)の一面としてアプルを捉えることで説明しようとする。碑文と図像からの再構成であり、確定した説ではない。ピュルギの碑文では両者の名が並んで現れる。

図像と象徴

冠と月桂の枝を伴って描かれる。ピアチェンツァの肝臓には、この神の名は現れない。

最も名高い作例は、ウェイイのポルトナッチョ聖域の屋根を飾った等身のテラコッタ像、いわゆる「ウェイイのアポロー」である。前510年から前500年ごろのもので、大股に踏み出す姿勢と、口元にわずかな笑みを刻んだ表情は、ギリシアの古拙期彫刻の型を借りながら、粘土という素材ゆえの躍動を得ている。伝統的に、ウェイイの工人ウルカの作に帰されてきた。ローマのカピトーリウム神殿の神像もこの工人が手がけたと伝えられており、ローマ初期の神像がエトルリアの職人の手で作られていたことになる。

系譜と関係

父はティニア、母はセムラ。フフルンスと兄弟、アルトゥメと双子。ピュルギの聖域ではカタと結ばれ、この女神の性格の一部をアプルが引き受けたのではないかとも言われる。

太陽を司るという点でウシルと重なり、実際に同じ神の別名として扱われた形跡もある。エトルリアの神格は、名と機能が一対一で対応していない。同じ働きに複数の名が与えられ、同じ名が複数の働きを負う。文献を欠くこの体系を復元しようとするとき、この点がもっとも扱いにくい。

文化的足跡

「ウェイイのアポロー」は、エトルリア美術を代表する作としてイタリア国内外の教科書に載り続けている。ローマ人が前396年にウェイイを陥落させ、その神々を自らの都へ迎え入れたことを思えば、この像はローマ美術の出発点の一つでもある。ローマのアポロー崇拝そのものは前5世紀にギリシアから直接導入されたが、その像を作る技術はエトルリアから来た。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
アポローン ギリシア神話 同一視
名も図像もアポローンに対応するが、ギリシアから直接ではなくラテン語圏(おそらくプラエネステ)を経由して入った借用である。火山と冥界に通じる性格はエトルリア側の特徴。
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資料

Wikidata
Q2634020 — 骨格データの出典
Commons
Apulu — 図像カテゴリ