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オグマ
PLATE — OGMA
CELTAE · ケルト神話
OGMA

オグマ

オグマ・グリアナネフ · オクマ · Oghma

Ridiculopathy(ケリー州エムラー・イーストのオガム石) CC0

トゥアハ・デ・ダナーンの戦士にして学者。オガム文字の発明者とされ、「日の顔」の添え名で呼ばれた。

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解説

概要

オグマ(Ogma)は、アイルランドとスコットランドの神話に現れるトゥアハ・デ・ダナーンの一員である。神とみなされることが多く、ガリアのオグミオスと関係するとされる。『オガム便覧』によれば、アイルランド語を最初に書き記した文字体系オガムの発明者である。

アイルランド語の綴りオグマ(Oghma)は、オガムの語に由来するとみられる。オガムの語自体は印欧祖語の語根 *h₂óǵmos(道、畝)に遡る。

神話・物語

三つの添え名が伝わる。『クアルンゲの牛捕り』と『アイルランド来寇の書』ではグリアナネフ(「日の顔」「輝く面差し」)、『マグ・トゥレドの戦い』ではトレンフェル(「強き者」「戦士」)、ジェフリー・キーティング『アイルランド事物紀源』ではグリアン・エーギス(「輝ける賢者」)である。

彼は第一次マグ・トゥレドの戦いに加わり、トゥアハ・デ・ダナーンがフィル・ボルグからアイルランドを奪う。ブレスの治世にトゥアハ・デが隷属を強いられたとき、オグマは薪運びを課された。それでいて王の前の競技で武技を示したのはトゥアハ・デのうち彼だけであった。ブレスが退けられヌアザが復位すると、彼は王の勇士となる。

ルーが宮廷に現れたとき、その地位が脅かされた。オグマは、常なら八十頭の牛を要する大きな敷石を持ち上げてタラの外へ投げ、力を示して挑む。ルーはそれを投げ返した。ヌアザが戦の指揮をルーに委ねると、オグマはルーの勇士となり、フォモール族の王インデフとその親衛を退け、敵の三分の一を討つと誓う。戦のさなか、彼はフォモールの王テスラの剣オルナを見つけた。鞘から抜けば、その剣でなされた行いを自ら語り出すという。戦いのなかでオグマとインデフは相討ちに倒れた。ただし諸本には混乱があり、『マグ・トゥレドの戦い』では戦後、オグマとルーとダグザがフォモールを追ってダグザの竪琴弾きウアスネの竪琴を取り戻している。

『オガム便覧』は、彼を言葉と詩に長けた人物とし、その才知の証しとして、また学ある者が田舎者と隔たった言葉を持つために、オガムを考案したと語る。同じ書は彼をオガム文字の父と呼び、その小刀あるいは手を母と呼ぶ。

図像と象徴

古代・中世を通じて、この人物を描いた図像は伝わらない。主画像に掲げるのは、ケリー州エムラー・イーストのオガム石である。彼が発明したと伝えられる文字が、実際に石の縁に刻まれた姿を示す。

添え名「日の顔」は、彼の性格をめぐる議論の焦点であり続けてきた。J・A・マカロックは、これをルキアノスが伝えるオグミオスの「微笑む顔」と比べ、トゥアハ・デの勇士という地位が、戦の前に雄弁によって戦士の感情を掻き立てる古い慣習に由来する可能性を示唆した。ただし彼自身が認めるとおり、文献にこれを支える記述はほとんどない。

系譜と関係

父はエラハ、母は通例エフリウ、ときにエーディンとされる。『オガム便覧』は彼をエラハの子、デルバイスブレスの兄弟とする。子にデルバイスとトゥレンがいる。ルーとダグザとともに三人一組で現れることが多く、トリー・デー・ダーナ(技芸の三神)と総称されることもある。ダグザは兄弟、ルーは異母兄弟にあたる。

ガリアのオグミオスとの関係は古くから論じられてきた。武勇と文字の発明という組み合わせが、雄弁の神にしてヘラクレスと重ねられたオグミオスと重なるためである。ただしルドルフ・トゥルナイゼンとアントン・ファン・ハーメルは、両者を結ぶこと自体を否定した。オグミオス、オグマ、オガムを一つの語源で結ぼうとすると、年代と音韻の両面で未解決の問題が残る。当サイトでは名の系統上の対応として登録するが、確定した同源ではない。ウェールズのエウィズ・ヴァブ・ドーンも、名がオグミオスに由来するとみられている。

文化的足跡

文字の発明を神に帰する伝えは各地にあるが、オガムの場合、その文字が実在し、四百点近い碑文として今も読めるという点が特異である。神話が語る発明者と、考古学が示す実物とが並んで存在している。『オガム便覧』が伝える、文字の各画を樹木の名で呼ぶ体系は、後代の学問的な整理を含むとみられるが、ケルト復興以降の受容においては、この樹木暦の側が大きく取り上げられてきた。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
オグミオス ケルト神話 同源
オグマがオガム文字の発明者とされること、および武勇と言葉を兼ねる性格の重なりから、古くから同源とされてきた。ただしオグミオス・オグマ・オガムを一つの語源で結ぶには年代と音韻の未解決の問題が残り、トゥルナイゼンとファン・ハーメルは関連自体を否定している。確定した同源ではない。
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資料

Wikidata
Q279872 — 骨格データの出典