PLATE — ΔΩΡΊΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΔΩΡΊΣ
ドーリス
ドリス
オーケアノスとテーテュースの娘であるオーケアニスの一人。海神ネーレウスの妻となり、アムピトリーテーやテティスら、ネーレーイデスと呼ばれる海の女神たちを生んだ。ペルガモンの大祭壇の浮彫に、銘とともに表されている。
01
解説
概要
ドーリス(Δωρίς / Doris)は、オーケアノスとテーテュースの娘たち――オーケアニス――の一人である。海神ネーレウスの妻となり、ネーレーイスと呼ばれる海の女神たちの母となった。名は「贈り物」を意味する語(dōron)に結びつけられ、海が人にもたらす恵みを含むと解されてきたが、確かな語源とは言いがたい。
神話・物語
固有の物語をほとんど持たない。大洋オーケアノスの側から出た娘が、海ポントスから生じたネーレウスと結ばれ、海の女神たちの母となった。アムピトリーテー、テティス、ガラテイア、プサマテーはいずれもその娘であり、テティスはアキレウスの母となる。ネーレーイデスの一人にも同名のドーリスがおり、母と混同されやすい。
図像と象徴
本サイトが掲げるのは、ミュンヘンのグリュプトテークにある、いわゆる「ドミティウス・アヘノバルブスの祭壇」の浮彫で、海の神々とその従者たちの婚礼の行列のなかにドーリスが表されている。
単独で表された古代の作例はほとんどない。ペルガモンの大祭壇の巨人戦争浮彫には、銘によってドーリスと確認できる一体があり、夫ネーレウスの近くに配されている。
系譜と関係
父オーケアノス、母テーテュース。夫ネーレウス。娘たちがネーレーイデス。
文化的足跡
ギリシアの一部族名ドーリス人(ドーリア人)との関係は語形の類似にとどまり、系統的なつながりは認められない。小惑星帯の第48番小惑星にこの名が与えられている。
02
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。
ὨΚΕΑΝΌΣ
オーケアノス
父
ΤΗΘΎΣ
テーテュース
母
STYX
ステュクス
兄弟姉妹
ΜΗ͂ΤΙΣ
メーティス
兄弟姉妹
ΤΎΧΗ
テュケー
兄弟姉妹
ΔΩΡΊΣ
ドーリス
ギリシア神話
ΝΗΡΕΎΣ
ネーレウス
配偶者
AMPHITRITE
アムピトリーテー
兄弟姉妹
ΝΈΜΕΣΙΣ
ネメシス
兄弟姉妹
AMPHITRITE
アムピトリーテー
子
ΘΈΤΙΣ
テティス
子
ΓΑΛΆΤΕΙΑ
ガラテイア
本項のネーレーイスのガラテイア(ヘーシオドス『神統記』250)
ΨΑΜΆΘΗ
プサマテー
ヘーシオドス『神統記』260
ΚΑΛΥΨΏ
カリュプソー
アポロドーロス: ネーレーイスの一人とする
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