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ブダ
PLATE — बुध
BHARATA · ヒンドゥー神話
बुध

ブダ

ソーマヤ · ローヒナーヤ · 水曜星

E. A. Rodrigues, The Complete Hindoo Pantheon (1842), Public domain PUBLIC DOMAIN

水星を司る神で、九曜の一。月神チャンドラがブリハスパティの妻ターラーを奪って生まれた子とされ、知性を司る吉星に数えられる。

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解説

概要

ブダ(Budha / बुध)は水星を人格化した神で、ナヴァグラハ(九曜)の一つである。名は「賢い」を意味し、知性の神とされる。ソーマヤ、ローヒナーヤの別名でも呼ばれる。仏教の開祖ブッダ(Buddha)とは語も別で、混同しないよう注意がいる。ヒンドゥー暦の水曜日ブダヴァーラは、この神の名に由来する。

神話・物語

出生譚は、神々の師ブリハスパティの妻をめぐる争いに始まる。月神チャンドラがターラー(星の神格化)を奪い、二人のあいだに生まれた子がブダである。返還を求める夫と拒む月神の対立は神々をも巻き込み、ターラカーマヤ戦争と呼ばれる争乱に発展した。母をターラーとする伝えのほかに、ローヒニーの子とする伝えもある。

ブダはイラー(イダーとも)を妻とし、プルーラヴァスをもうけた。この子の系統が月種(チャンドラヴァンシャ)と呼ばれる王統であり、『マハーバーラタ』のクル族もこの系譜に連なる。神々の系譜が王家の起源譚へ接続する結節点に、この神は置かれている。

ブダという名は古く、『リグ・ヴェーダ』の詩人にも二人が知られる。アトリの子孫ブダ・アートレーヤは5.1のアグニ讃歌の作者、ソーマの子孫ブダ・サウミヤは10.101の讃歌の作者とされる。後者の名に含まれる「ソーマの子孫」という含意が、のちに月神の子という系譜に結びついたと考えられる。『パンチャヴィンシャ・ブラーフマナ』や『シャタパタ・ブラーフマナ』にも名が現れるが、そこでは占星術の文脈をもたない。

なお、水星が月の子(サウミヤ)と称される一方、火星マンガラは大地の子(バウマ)、土星シャニは太陽の子と呼ばれる。これらの親子関係がなぜそのように配されたのかは、明らかになっていない。

図像と象徴

緑色の身体に黄色い衣をまとった穏やかな男神として描かれる。手には偃月刀、棍棒、盾を執り、八頭の黄色い馬に牽かれた車に乗る。四臂で獅子に乗る図もあり、ブダ寺院の像は獅子に乗る姿をとる。E・A・ロドリゲス『ザ・コンプリート・ヒンドゥー・パンテオン』(1842年)の版画は、この型を伝える19世紀の作例である。

ジョーティシャでは吉星に数えられ、機敏な知性と記憶力に結びつけられる。支配するナクシャトラはアーシュレーシャー、ジェーシュター、レーヴァティーの三つである。

系譜と関係

父はチャンドラ、母はターラーまたはローヒニー。妻はイラー、子はプルーラヴァス。義理の父にあたるブリハスパティとの関係は、出生の経緯からして緊張をはらむ。九曜のなかでは、ケートゥとともに乙女座を支配するとされる。

文化的足跡

水曜日をブダの名で呼ぶ習慣は、ヒンディー語、オリヤー語、テルグ語、ベンガル語、マラーティー語、ウルドゥー語、カンナダ語、グジャラート語のブダヴァーラ、タミル語のブダン・キラマイ、マラヤーラム語のブダナージュチャ、タイ語のワン・プットなど、南アジアから東南アジアに広く及ぶ。ギリシア・ローマ系の曜日名でも水曜が水星(メルクリウス)に配され、英語 Wednesday が北欧のオーディンの日に由来するのと同じく、七曜という枠組みが各地の神名で埋められた結果である。

九曜そのものは、ヴェーダ期の天体観に西アジア・ヘレニズム・ゾロアスターの占星術が重なって成立した体系である。120年頃に西クシャトラパ王ルドラカルマン1世のもとでヤヴァネーシュヴァラが著した『ヤヴァナジャータカ』は、その体系化を示す書としてしばしば挙げられる。『アーリヤバティーヤ』(5世紀)や『スーリヤ・シッダーンタ』などの天文書はブダの公転数や遠日点を数値で記しており、写本ごとに値が食い違うのは、これらの書が長く改訂を重ねられたためである。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

चन्द्र
チャンドラ
ターラカー
बुध
ブダ
ヒンドゥー神話
ターラカー
बुध
ブダ
ヒンドゥー神話
収載データなし
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資料

Wikidata
Q851426 — 骨格データの出典
Commons
Budha — 図像カテゴリ