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アンガダ
PLATE — अंगद
BHARATA · ヒンドゥー神話
अंगद

アンガダ

アンガダ王子 · ヴァーリンの子 · キシュキンダー王

マーナク筆/メトロポリタン美術館, Public domain PUBLIC DOMAIN

ヴァーリンとターラーの子であるヴァーナラの王子。父を討たれながらラーマに従い、ラーヴァナの宮廷へ使者として乗り込んでいる。

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解説

概要

アンガダ(Aṅgada / अंगद)は、叙事詩『ラーマーヤナ』に登場するヴァナラ(猿)族の王子である。猿王ヴァーリンと妃ターラーの子。短気で猜疑心の強かった父とは似ず、温厚な性格として描かれる。父をラーマの矢によって失いながらもその陣営に加わり、ヴァナラを代表する戦士として戦った。叔父スグリーヴァの後継者に指名され、のちにキシュキンダーの王位を継ぐ。

神話・物語

父ヴァーリンがラーマの矢に討たれ、叔父スグリーヴァがキシュキンダーの王に復した際、ラーマの後見のもとで彼が後継者に指名された。父を討った当の相手に従うという立場に置かれながら、彼はこれを受け入れる。母ターラーが取り乱すことなく事態を収めたことが、その背景にある。

シーターの探索においては、ハヌマーンらとともに南方へ向かう一隊に加わった。行き詰まった一行がヴィンディヤ山でサムパーティに出会い、ランカーの所在を知る場面にも居合わせている。

彼の最も名高い場面は、ランカーへの使者である。開戦を前にラーマの使者として羅刹王ラーヴァナの宮廷へ赴いた彼は、和議を説いたのちに侮られると、床に足を据えて「これを動かせる者があるなら引き下がろう」と挑んだ。並みいる羅刹の将が誰一人として動かせず、ラーヴァナ自身が手をかけようとしたところで、その足は敵の面目を潰したまま退いたと語られる。使者としての大胆さを示す一段として、地方の再話でも繰り返し語られてきた。

戦においては、ヴァジュラダンシュトラ、ラーヴァナの子ナラーンタカ、カンパナ、プラジャンガ、マハーパールシュヴァらの将を討った。もっともクンバカルナの子クンバの放った矢によって目を傷つけられ、視力を失っている。

図像と象徴

猿の姿の若い戦士として描かれる。メトロポリタン美術館が所蔵するマーナクの筆になる一葉は、彼がラーヴァナの城砦に跳び込み、その王冠を奪って戻る場面を四つの時点に分けて描く。ただし王冠を奪う挿話はヴァールミーキ本の本文には見えず、画家がラーマの正統性を視覚的に示すために案出したものと考えられている。図像が原典を離れて物語を補うという事例として興味深い。

系譜と関係

父はヴァーリン、母はターラー。叔父はスグリーヴァ。父の死後、母は叔父の妃となり、彼自身は叔父の後継者となった。父を討った側に立ち、父を追放した叔父に仕え、その後を継ぐという複雑な位置にありながら、叙事詩は彼に迷いをほとんど語らせない。

文化的足跡

ラーマが世を去るとき、スグリーヴァもまた旅立ち、約束どおり彼がキシュキンダーの王位に即いたと語られる。ランカーへの使者の場面は、東南アジアの受容においてとりわけ好まれ、タイの『ラーマキエン』やジャワ・バリの影絵芝居で独立した演目となっている。足を床に据えて動かせるかと挑む所作は、力比べの型として舞踊にも取り込まれた。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q3166589 — 骨格データの出典
Commons
Angada — 図像カテゴリ