プラハ
プラハ · Pulaha
ブラフマーの心から生まれた子で、七聖仙の一人。妻はダクシャの娘クシャマー、または聖仙カルダマの娘ガティとされ、キンプルシャ族の祖とも伝えられる。ガンダキー川のほとりのプラハの庵には、退位したバラタ王が隠棲した。
解説
概要
プラハ(Pulaha)は、ヒンドゥー神話の聖仙で、創造神ブラフマーの心から生まれた子の一人である。第一のマヌの時代の七聖仙(七聖仙)に数えられ、ほかの六人はマリーチ、アトリ、アンギラス、クラトゥ、プラスティヤ、ヴァシシュタである。別の数え方では、創造の祖である十人のプラジャーパティの一人とされる。
神話・物語
『バーガヴァタ・プラーナ』第3巻は、聖仙たちがブラフマーの身体の各部から生じたとし、プラハは臍から生まれたと記す。生まれる部位は文献によって異なる。
妻と子についても文献によって伝えが違う。『ヴィシュヌ・プラーナ』では、妻はダクシャの娘クシャマー(「忍耐」)で、カルダマ、アルヴァリーヴァト、サヒシュヌの三子が生まれた。『バーガヴァタ・プラーナ』では、妻は聖仙カルダマの娘ガティで、子はカルマシュレーシュタ、ヴァリーヤーン、サヒシュヌとされる。
『マハーバーラタ』は、獅子や虎、半人半獣のキンプルシャ、キンナラなどをプラハの子孫とする。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。七聖仙は北斗七星と同一視され、プラハもその一星とされる。
系譜と関係
父はブラフマー。妻はクシャマー、またはガティ。七聖仙の一人で、キンプルシャ族の祖とされる。
文化的足跡
プラハの庵(プラハーシュラマ)は、ヒマラヤのガンダキー川のほとりにあったとされる。『バーガヴァタ・プラーナ』第5巻では、王位を退いたバラタ王がこの庵に隠棲し、川の聖石シャーラグラーマを前にヴィシュヌを礼拝して暮らした。
なおヒンドゥー教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。