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クールマ
PLATE — कूर्म
BHARATA · ヒンドゥー神話
कूर्म

クールマ

クルマ · 亀の化身 · アクーパーラ

Raja Ravi Varma PUBLIC DOMAIN

ヴィシュヌの第二の化身で、巨大な亀の姿をとる。神々と魔神が不死の霊薬を求めて乳海を攪拌したとき、沈みゆく山を背に支え、天地の営みを保った守りの化身である。

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解説

概要

クールマはヒンドゥー神話の主神ヴィシュヌがとる第二の化身(アヴァターラ)で、巨大な亀の姿をもつ。十化身の列では、魚のマツヤに次ぐ二番目に数えられる。悪を討つ化身が多いなかで、クールマの本領は戦いではなく「支えること」にある。宇宙的な大事業のさなか、沈もうとする山を背に負って回転の軸となり、天地の営みを崩さずに保った。この静かな不動が、この化身の核心である。

神話・物語

物語の舞台は乳海攪拌(サムドラ・マンタナ)である。神々(デーヴァ)と魔神(アスラ)は、不死の霊薬アムリタを得るために乳の海を攪拌することにした。攪拌の棒にはマンダラ山を、綱には大蛇(ナーガ)の王ヴァースキを用い、両陣営が綱を引き合って山を回した。ところが支えを欠いた山は海へ沈みはじめる。そこでヴィシュヌは亀クールマとなって海底に潜り、甲羅の上に山を載せて回転の軸を保った。

攪拌からは次々に宝が生まれた。幸運の女神ラクシュミー、医神ダンヴァンタリが捧げるアムリタの壺、如意牛カーマデーヌ、名馬ウッチャイヒシュラヴァスインドラの白象アイラーヴァタなどである。同時に猛毒ハラーハラも噴き出して世界を滅ぼしかけたが、シヴァがこれを飲み干し、喉を青く染めた(青頸ニーラカンタ)。クールマはこの一部始終を、ただ背で支え続けた。

図像と象徴

クールマの図像は二系統に分かれる。一つは全身を亀とし、甲羅の上にそびえるマンダラ山、それに巻きつくヴァースキ、綱を引く神々と魔神を配した攪拌の全景である。もう一つは半亀半人の姿で、下半身または台座を亀とし、上半身をヴィシュヌの神像として四臂に法螺貝・輪宝・棍棒・蓮華を持たせる。亀は動かぬ支えと長寿の象徴であり、ヴェーダの古層には亀を創造神プラジャーパティに結びつける伝えもあった。近代ではラージャ・ラヴィ・ヴァルマが攪拌の場面を油彩に描き、この主題の代表的な図像となった。

系譜と関係

クールマは独立した神格ではなく、ヴィシュヌそのものの顕現である。したがってその伴侶はヴィシュヌの妃ラクシュミーであり、しかもラクシュミー自身が乳海攪拌によって海から現れた——化身とその成果が同じ物語で結ばれる。この事績はマハーバーラタや『ヴィシュヌ・プラーナ』『バーガヴァタ・プラーナ』に記され、クールマを語り手とする『クールマ・プラーナ』も彼の名を負う。世界を支える亀という主題は、大地を背負う世界亀アクーパーラの観念とも響き合う。

文化的足跡

「沈む山を支える亀」という像は、忍耐と揺るがぬ支持の寓意として今日まで語られ、アーンドラ・プラデーシュ州のスリー・クールマ寺院など、クールマを本尊とする聖地も存在する。乳海攪拌そのものは南アジア・東南アジアの美術に繰り返し描かれ、アンコール・ワットの回廊浮彫はその壮大な作例である。ゲームや漫画などの創作でも、ヴィシュヌの化身や霊薬をめぐる挿話の背景として、しばしばその名が引かれる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q476808 — 骨格データの出典
Commons
Kurma — 図像カテゴリ