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PLATE — ΚΈΦΑΛΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΚΈΦΑΛΟΣ

ケパロス

ケパルス · Kephalos · Cephalus

アテーナイの狩人。暁の女神エーオースに愛され、疑いから妻プロクリスを試し、のちに誤ってその妻を槍で殺した。

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解説

概要

ケパロス(Κέφαλος / Cephalus)は、ギリシア神話の狩人である。ポーキス王デーイオーンとディオメーデーの子とされ、アテーナイ王エレクテウスの娘プロクリスを妻とした。暁の女神エーオースに愛され、決して獲物を逃さない猟犬ライラプスと、決して外れない槍の持ち主となる。

物語の骨格は、疑いである。試された妻が去り、和解し、そして誤って殺される。

神話・物語

出自には異伝がある。アテーナイのトリコス出身のヘルセーの子とする伝えもあり、アテーナイの人物とポーキスの人物が同一視された結果とみられる。

オウィディウス『変身物語』が語る筋はこうである。新婚の日々にあったケパロスを、暁の女神エーオースが攫った。神の愛を退けて妻のもとへ帰ろうとする夫に、女神は疑いを吹き込む——妻が貞節を守っているかどうか、確かめてみたらどうか。姿を変えたケパロスは他人を装って妻に言い寄り、豪華な贈り物を積み上げてついに心を揺らがせた。そこで正体を明かす。

恥じたプロクリスは家を出て、アルテミスのもとで狩りの生活に入った。のちに二人は和解し、そのときプロクリスが夫に贈ったのが、女神から得た猟犬ライラプスと、決して外れない槍である。一説にはクレータのミーノースから得たものだという。

和解の贈り物が、破滅の道具になる。今度はプロクリス自身が夫を疑った。狩りに出た夫が「アウラ(そよ風)よ、来い」と呼びかけるのを聞いた者があり、彼女はそれを女の名だと思ったのである。茂みに隠れて様子をうかがったところ、物音を獣と誤ったケパロスが槍を投げた。決して外れない槍は、妻を貫いた。

アテーナイの法廷アレイオス・パゴスで裁かれ、追放されたと伝えられる。のちにアムピトリュオーンの求めに応じてテウメーッソスの狐の狩りに犬を貸し、タポス遠征にも加わった。戦後、テーレボエース人の島々を与えられ、その一つが彼の名からケパッレーニアと呼ばれるようになったという。

エーオースとのあいだにパエトーンをもうけたとする伝えもある。太陽神ヘーリオスの子パエトーンとは別人である。

図像と象徴

古代の作例で最も多いのは、エーオースがケパロスを攫う場面である。前5世紀のアッティカ赤絵式陶器に繰り返し描かれ、有翼の女神が若者を抱え上げる構図をとる。狩人であることは、手にした二本の投槍と短い衣で示される。攫われる側に固有の標識がないため、同定は場面の型に頼ることになる。

プロクリスの死を描いた古代の作例は乏しい。この主題が絵画の中心になるのは、ピエロ・ディ・コジモ《ニュンペーの死を悼むサテュロス》(1495年頃)以降のルネサンス期である。もっとも、この絵の主題をプロクリスの死と見る読みは推定にとどまり、確定していない。

本項では、既存のエーオースの項と主題が重複するのを避け、主画像を置いていない。

系譜と関係

父デーイオーン(あるいはヘルメースとヘルセー)、母ディオメーデー。妻プロクリスエーオースに愛され、ライラプスと魔法の槍の持ち主となった。アムピトリュオーンに犬を貸したことで、テウメーッソスの狐の物語につながる。

文化的足跡

ケパロスとプロクリスの物語は、疑いが愛を壊す寓話として近世ヨーロッパで繰り返し取り上げられた。オウィディウスを介してルネサンス絵画の主題となり、ニコラ・プッサン、クロード・ロランらが描いている。イギリスではジョン・ゲイが仮面劇に、フランスではジャン=バティスト・リュリの弟子たちが歌劇に仕立てた。贈り物が贈り主を殺すという構図は、デーイアネイラとヘーラクレースの物語とも響き合う。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q643504 — 骨格データの出典
Commons
Cephalus — 図像カテゴリ