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セベク
PLATE — SBK
AEGYPTVS · エジプト神話
SBK

セベク

ソベク · スーコス(ギリシア)

Jerzy Strzelecki CC BY-SA 3.0

エジプト神話のワニの神。ワニの頭の人、あるいはワニそのものとして表され、『ピラミッド・テキスト』では「ネイトの子」とされる。第12王朝にファイユームで重んじられ、シェデト(クロコディロポリス)では生きたワニが化身として飼われた。のちラーと習合した。

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解説

概要

セベクは、エジプト神話の、ワニの姿をした神である。ワニの頭をもつ人、あるいはワニそのものとして表される。ナイルとその豊穣に結びつき、荒々しい力の神として王権を守護する者ともされた。ファイユーム地方と上エジプトのコム・オンボが信仰の中心であった。

名の意味については議論があり、「孕ませる」を意味する語の使役形に由来するとみる説が多いが、「結び合わせる者」と解する説もある。

神話・物語

セベクは、古王国の『ピラミッド・テキスト』(とくに呪文317)にすでに現れる。そこでは王ウナスが「ネイトの子セベクとして現れた」と讃えられ、王はワニの神の生きた化身とされる。

『ファイユームの書』では、セベクはモエリス湖の原初の水から立ち現れ、ラーの現れとして創造の中心に立つ。のちの諸王朝では太陽神ラーと習合し、セベク・ラーとして崇拝された。

信仰

セベクが重んじられたのは中王国時代(前2055〜前1650年頃)で、とりわけ第12王朝のアメンエムハト3世のもとで、ファイユームでセベクのための事業が多く行われた。第12王朝最後の王で女王のセベクネフェルウは、「セベクの美」を名に負う。

ファイユームの中心都市シェデト(ギリシア名クロコディロポリス、「ワニの町」)は、最も名高い姿であるシェデトのセベクの本拠であった。そこの神殿では、生きたワニがセベクの化身として飼われ、死ぬとミイラにされた。カラニスでは、ペトスコスと呼ばれる姿が崇拝され、ミイラにしたワニがその祭祀像とされた。

上エジプトのコム・オンボは、とくにプトレマイオス朝とローマ時代に最大の祭祀の中心となった。そこの神殿は、セベクと大ホルス(ハロエリス)を並べて祀る二重の神殿である。

青空の下、二つの入口が左右に並ぶ石造神殿の正面と列柱
コム・オンボ神殿の二つ並んだ入口(プトレマイオス朝)Olaf Tausch / CC BY 3.0 — Wikimedia Commons

図像と象徴

セベクは、人の体にワニの頭をのせ、羽根飾りの冠や、太陽円盤に角を添えた冠をいただく姿で表される。ルクソール博物館には、セベクと並ぶアメンホテプ3世の方解石の像がある。

壁面浮彫。ワニの頭に羽根と角、太陽円盤を組み合わせた冠を戴く神が、ほかの人物像と並んで立つ
ワニ頭のセベクの浮彫(コム・オンボ神殿、プトレマイオス朝)Hedwig Storch / CC BY-SA 3.0 — Wikimedia Commons

系譜と関係

母は女神ネイトで、『ピラミッド・テキスト』の「ネイトの子セベク」がその根拠となる。配偶神としては、豊穣の女神レネヌテトやハトホルの名が挙がる。コム・オンボでは大ホルスと並んで祀られた。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

収載データなし
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資料

Wikidata
Q146313 — 骨格データの出典
Commons
Sobek — 図像カテゴリ