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オイノマオス
PLATE — ΟἸΝΌΜΑΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΟἸΝΌΜΑΟΣ

オイノマオス

オイノマオス · オイノマウス · Oinomaos

ArchaiOptix CC BY-SA 4.0

ピーサの王。娘の夫に殺されるという神託を恐れ、求婚者に戦車競走を課して殺し続けたが、ペロプスに敗れて死んだ。

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解説

概要

オイノマオス(Οἰνόμαος / Oinomaos)は、ペロポネーソス西部ピーサの王である。アレースの子とされ、娘ヒッポダメイアの求婚者に戦車競走を課し、敗れた者を殺し続けた。

彼の物語は、神託を避けようとする行為が神託を成就させるという型に属する。ただしアクリシオスやテーバイのラーイオスと違い、彼が恐れたのは孫ではなく娘の夫である。子を遠ざけるのではなく、娘を誰にも渡さないという方法をとった点が異なる。

神話・物語

「娘の夫の手にかかって死ぬ」という神託を受けた彼は、求婚者に条件を出した。娘を戦車に乗せて先に走らせ、自分が追いついて背後から槍で刺せば求婚者の負け、逃げ切れば勝ちである。彼の馬はアレースから贈られた不死の馬であり、追いつけない者はいなかった。殺した求婚者の首は館の門に掲げられ、その数は十三人とも十八人とも伝えられる。

娘に恋していたために誰にも渡さなかったのだとする説も古代からあった。神託を口実とする解釈である。

ペロプスが挑んだとき、御者ミュルティロスが車軸の留めを蝋のものに取り替えた。買収したのはペロプスとも、彼に心を寄せた娘ともいう。走行中に車輪が外れ、彼は落ちて引きずられ、あるいは絡まって死んだ。ポセイドーンから与えられた馬の車でペロプスが走ったとする、御者の裏切りを含まない版もある。

死に際してミュルティロスの裏切りを悟り、その男が主人の手にかかって死ぬよう祈ったと伝えられる。呪いは果たされ、そこからペロプスの一族への呪いが始まる。彼の死が、アトレウス家の連鎖の起点に置かれている。

図像と象徴

本ページの主画像は前4世紀のアプリア赤絵式ヴォリュート・クラーテール(地獄の絵師、ベルリン古代美術館 AS1984-45)の頸部で、車から投げ出される彼と、松明を手にしたエリーニュスを描く。復讐女神を同じ画面に置くことで、この死が次の呪いを呼ぶことが示されている。

オリュンピアのゼウス神殿東破風では、中央のゼウスを挟んで彼とペロプスが向かい合う。競走そのものではなく、その直前の静止した瞬間を選んだ構成であり、勝敗がまだ決まっていない一瞬が神殿の正面に置かれている。

系譜と関係

父はアレース、母はプレイアデスのステローペーあるいはハルピナ。妻はステローペー(母と同名の別人とする資料もある)あるいはエウアレテー。子はヒッポダメイアとレウキッポス。

娘の夫ペロプスの子孫がアトレウス家であり、彼の血はアガメムノーンにまで及ぶ。神託を避けようとした王が、結果として最も呪われた家系の祖父になっている。

文化的足跡

オリュンピアには彼の館の跡と伝えられる場所があり、雷に打たれた柱が一本だけ残っていたとパウサニアースは記す。競技祭の由来を語るこの物語が、聖域の地形と結びつけられていたことを示す。

戦車競走を舞台に据えたこの筋は、ローマの戦車競技の観念にも影を落とした。ローマ帝政期の石棺には競走の場面が刻まれ、その多くがこの神話を下敷きにしている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q847890 — 骨格データの出典
Commons
Oenomaus — 図像カテゴリ