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ヒッポダメイア
PLATE — ἹΠΠΟΔΆΜΕΙΑ
HELLAS · ギリシア神話
ἹΠΠΟΔΆΜΕΙΑ

ヒッポダメイア

ヒッポダメイア(オイノマオスの娘) · ヒッポダメイア · Hippodameia

Joanbanjo CC BY-SA 3.0

ピーサ王オイノマオスの娘。父が求婚者に課した戦車競走にペロプスが勝って妻となり、アトレウス家の母となった。

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解説

概要

ヒッポダメイア(Ἱπποδάμεια / Hippodameia)は、ピーサ王オイノマオスの娘で、ペロプスの妻である。名は「馬を馴らす者」を意味する。

彼女の立場は、物語のなかで一貫して「賞品」である。父は求婚者に戦車競走を課して敗者を殺し、勝った者に彼女を与えた。だが伝承のいくつかは、彼女自身が勝敗に関与したとする。賞として置かれた者が結果を左右するという点に、この人物の輪郭がある。

なお、ラピテース王ペイリトオスの花嫁ヒッポダメイアは同名の別人である。

神話・物語

父オイノマオスは、娘の夫に殺されるという神託を恐れ——あるいは娘自身に恋していたためともいう——求婚者に戦車競走を課した。娘を車に乗せて先に行かせ、追いついて背後から槍で刺す。十三人、あるいは十八人が殺され、その首は館の門に掲げられた。

ペロプスが挑んだとき、彼女は彼に心を寄せた。父の御者ミュルティロスを説得して車軸の留めを蝋のものに取り替えさせたのは彼女だとする伝えがある。ペロプス自身が買収したとする版と並び立ち、どちらが仕組んだかは資料によって異なる。走行中に車輪が外れて父は死んだ。

報酬を求めたミュルティロスをペロプスが海へ突き落として殺したとき、御者は一族に呪いをかける。彼女が原因を作った策が、そのまま子孫に及ぶ災いの起点になっている。

ペロプスとの子はアトレウステュエステース、ピッテウスら。ニュンペーとの子クリューシッポスを夫が寵愛したため、彼女は二人の息子をそそのかしてこれを殺させたとも、自ら手を下したとも伝えられる。事が露見して彼女は逃れ、あるいは自ら死んだ。血の連鎖の第一歩を踏み出させたのも彼女ということになる。

オリュンピアには彼女を祀るヒッポダメイオンがあり、女たちの競走「ヘーライア」の創始者とされた。パウサニアースによれば、十六人の女がヘーラーのために織物を捧げ、少女たちが競走する祭であった。男の競技祭に対応する女の祭が、彼女の名に結びつけられている。

図像と象徴

本ページの主画像はオリュンピアのゼウス神殿東破風(前5世紀前半、オリュンピア考古学博物館)の一部で、競走の直前に立つ彼女とペロプスを表す。神殿の正面は中央のゼウスを挟んでオイノマオスと二人が向かい合う構成をとり、器体は既存のペロプスの項に掲げている。

陶画では戦車競走の場面に車上の人物として現れる。彼女が単独で主題になることはほとんどない。賞品として置かれた者が、図像の側でも従属的な位置に置かれ続けたことになる。

系譜と関係

父オイノマオス、母はステローペーあるいはエウアレテー。夫ペロプス。子はアトレウス、テュエステース、ピッテウス、アルカトオスら。

ピッテウスの娘アイトラーの子がテーセウス、アトレウスの子がアガメムノーンである。彼女はミュケーナイとアテーナイの双方の王統の祖母にあたる。

文化的足跡

オリュンピアのヘーライア祭は、古代ギリシアで女性が公に競技した数少ない例として、体育史の議論で繰り返し取り上げられてきた。彼女の名がその創始に結びつけられていることは、女の祭が男の祭の起源譚に接続されていたことを示している。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q328354 — 骨格データの出典
Commons
Hippodamia — 図像カテゴリ