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ガーンダーリー
PLATE — गांधारी
BHARATA · ヒンドゥー神話
गांधारी

ガーンダーリー

スバラの娘 · 目隠しの妃

『ラズムナーマ』挿絵(ムガル朝、16世紀末), Public domain PUBLIC DOMAIN

盲目の夫と苦しみを分かつため生涯目を布で覆った王妃。カウラヴァ百王子の母であり、その死を悼んでクリシュナに呪いをかけた。

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解説

概要

ガーンダーリー(Gāndhārī / गांधारी)は『マハーバーラタ』の登場人物で、ガンダーラ王スバラの娘、シャクニの姉妹である。クル族の盲目王ドリタラーシュトラに嫁ぎ、ドゥルヨーダナをはじめとするカウラヴァ百王子と王女ドゥフシャラーを産んだ。夫が目を閉ざされているならば自らも見るまいとして、生涯にわたって幾重にも折り重ねた布で両眼を覆い続けたことで知られる。息子たちの非を知りながら止められなかった母であり、戦後にはクリシュナに呪いをかけた女性でもある。

神話・物語

美貌で知られた彼女は、シヴァから百人の息子を得るという恩寵を授かっていた。ビーシュマがスバラ王に使者を送って縁組を申し入れたとき、王は相手が盲目であることを躊躇したが、家柄と名声を考えて承諾する。夫となる者が盲目と聞いた彼女は、夫に従おうとする一途な思いから自ら目を覆った。この行為は、貞節の極致として讃えられる一方で、見るべきものを見ない選択として批判的にも読まれてきた。

出産は異常な経緯をたどる。懐妊から二年を経ても子は生まれず、苦しみの果てに産み落としたのは鉄のように堅い肉塊であった。その間にクンティーがすぐれた子を産んでいたことに悲観して肉塊を捨てようとしたところ、聖仙ヴィヤーサが止めた。指示に従ってギーを満たした百一の瓶を用意し、肉塊に冷水を注ぐと、親指の関節ほどの大きさの百一の塊に分かれた。それぞれを瓶に納めたところ、中で成長して百人の王子と一人の王女が生まれたという。

彼女は息子たちの非を繰り返し諫めた。開戦を避けようとするクリシュナの使節に加わってドゥルヨーダナを説いてもいる。戦の前夜、勝利を求める息子に対して「法(ダルマ)のあるところに勝利がある」と答えたとする伝えもよく知られる。ただしそれらはいずれも聞き入れられなかった。

戦後、百人の子をすべて失った彼女は、ユディシュティラたちを激しく責め立てたが、クリシュナの説得によって怒りを鎮め、パーンダヴァを受け入れた。他方でクリシュナ自身に対しては、止められたはずの戦を止めなかったとして、彼の一族もまた同族争いによって滅びるであろうと呪いをかけたと伝えられる。この呪いは三十六年後にヤーダヴァ族の滅亡として成就する。

図像と象徴

両眼を布で覆った姿が、この人物を示す唯一の標である。ムガル朝の『ラズムナーマ』の挿絵には、森へ向かう彼女をクンティーが手を引いて導く場面が描かれている。目を覆った妃が夫の肩を借り、その夫を義妹が導くという三人の連なりは、この一族の結末を一枚に凝縮した図像となっている。

系譜と関係

父はガンダーラ王スバラ、兄弟がシャクニ。夫はドリタラーシュトラ。子はドゥルヨーダナ、ドゥフシャーサナら百人の王子と、王女ドゥフシャラー。義妹にあたるクンティーとは、戦後に森で互いを支え合う関係となる。

文化的足跡

夫とクンティーとともに森へ入り、二年の苦行ののち山火事のなかで世を去った。近現代のインドでは、彼女の目隠しをめぐる評価が大きく分かれている。夫への献身の極致とみる伝統的な読みに対し、母として果たすべき責任を自ら放棄した象徴とみる読みが、二十世紀以降の小説や演劇でしばしば示されてきた。プラティバー・レイやチトラ・バナルジー・ディヴァカルニらによる『マハーバーラタ』の女性視点からの再話は、その代表的な試みである。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1849082 — 骨格データの出典
Commons
Gandhari — 図像カテゴリ