神々はもともと人間の王・英雄・発明者であり、後世の崇拝によって神格化されたのだとする解釈。メッセーネのエウヘメロス(前4〜3世紀)の著作『聖史』に由来する。シケリアのディオドーロスがこの立場から神話を書き直したため、彼の伝える系譜には超自然的要素が抜け落ち、女神が人間の女として現れることがある。キリスト教の護教家は異教の神々を否定する論拠として積極的に用いた。古代の神話記述を系譜資料として読むときは、この前提が入っているかどうかを確かめる必要がある。
GLOSSARIUM · EUHEMERISM