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PLATE — SHALASH
SVMER · メソポタミア神話
SHALASH

シャラシュ

シャラシュ · Shalash · Šalaš

シリアの女神で、ユーフラテス川中流域の神々の長ダガンの妻。前三千年紀にエブラとトゥットゥルで崇拝され、のちマリ、メソポタミア、フルリの神々にも入った。天候神アダドの妻シャラと名が似ているため、古代の文献でも現代の研究でも混同されてきた。

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解説

概要

シャラシュは、古代シリアの女神で、ユーフラテス川中流域の神々の長ダガンの妻として最もよく知られる。紀元前三千年紀にはすでにエブラとトゥットゥルで崇められ、のちにはマリでも崇拝が確かめられる。メソポタミアとフルリの神々にも取り入れられた。天候神イシュクル(アダド)の妻シャラと名がよく似ており、二柱の区別は、古代メソポタミアの文献でも現代の研究でも長く問題となってきた。メソポタミア神話の体系に含めて扱う。

名

名の語源は分かっていない。エブラの文書に名が見えることから、フルリ語起源とする説は退けられるが、アルフォンソ・アルキが指摘するように、クババやアシュタビなどほかのシリアの神々と同じく、もっともらしいセム語の語源もない。リュイス・フェリウは、未知の基層言語に由来する可能性を提唱している。

エブラの文書には dsa-a-ša、dsa-a-sa、dša-la-ša などの綴りが見える。古バビロニア期のマリでは、ふつう表語文字で dNIN.HUR.SAG.GA と書かれ、マリの文書でニンリルやニンクギと呼ばれる女神もシャラシュを指す可能性がある。ヤズルカヤでは象形文字で (DEUS)sa-lu-sa と書かれ、フルリの文書にはシャルシュの綴りもある。エマルではダガンの妻の名が dNIN.KUR と書かれ、これもシャラシュと同一とする説がある。神名表『アン=アヌム』は、ニンクシ(「黄金の女主人」)、ニンウディシャラ(「世界を驚かせる女主人」)、ニンスフザギナ(「瑠璃の冠の女主人」)のシュメール語名をシャラシュと同じものとして挙げる。

信仰

シャラシュはダガンの妻として、ともにユーフラテス川中流域の神々の頂点に立った。祖先についての記述は知られていない。マリではアダドがその息子とみなされていたと考えられ、フェリウはさらに、ハラブ(アレッポ)の女神ヘバトをシャラシュとダガンの娘とする説を唱えている。エブラの文書では、トゥットゥルではなくガラムで崇められたダガンとは別の神ワダアヌとも結びつけられ、アルキは二柱が夫婦とみなされていたと考えている。フルリの伝承では、ダガンとクマルビが習合したことにより、シャラシュはクマルビの妻とされた。

シャラとの混同

現代の研究では、シャラシュはアダドの妻とされるメソポタミアの女神シャラとしばしば混同されてきた。ダニエル・シュヴェーマーによれば、古代の資料にも二柱の混同は見られるが、それはおもにメソポタミアの学術的な文献に限られ、前14世紀より古くはない。フェリウによれば、その証拠の多くは前1千年紀のものである。

図像と象徴

固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

系譜と関係

ダガンの妻で、フルリの伝承ではクマルビの妻とされる。マリではアダドが息子とみなされたと考えられている。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
ニンリル メソポタミア神話 同一視
神名表『アン=アヌム』は、ダガンの妻シャラシュをニンリルに対応するものとする。マリではニンリルの名がシャラシュの表語表記として用いられた可能性がある。

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

収載データなし
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資料

Wikidata
Q111951396 — 骨格データの出典