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PLATE — SHALA
SVMER · メソポタミア神話
SHALA

シャラ

シャーラ · Šala · メディムシャ

天候神アダドの妻とされるメソポタミアの女神。穀物と天候を司り、夫と対で祈願された。名はフルリ語に由来する可能性が指摘されている。

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解説

概要

シャラ(𒀭𒊭𒆷 dŠa-la)は、天候神アダドの妻とされるメソポタミアの女神である。穀物と天候を司り、夫の祭祀の中心であったカルカラとザッバンで特に篤く祀られた。古バビロニア期から記録に現れる。

名にアッカド語としての説明がつかないため、フルリ語で「娘」を意味する šāla に由来するという見方が、ゲイリー・ベックマンやダニエル・シュヴェーマーらによって示されている。セム語系で「安寧」を意味するとする説もある。北メソポタミア東部の出自とみるのが通説である。

アン=アヌム神名表は、彼女の別名としてメディムシャ(「美しき四肢をもつ者」)、シュザバルク(「輝く青銅の手をもつ者」)などを挙げる。このうちメディムシャは、もとファラ期から知られる別の女神であった。シュヴェーマーは、記録の残り方の偏りによって直接の証拠を欠くだけで、彼女はすでに早い時期にイシュクル(アダドのシュメール語名)の妻とされていた可能性が高いとみる。後代の解説文書は、シュザバルクを「知恵のシャラ」、メディムシャを「全体のシャラ」、シャラ本来の名を「人と露のシャラ」と説明している。

なおシリアのダガンの妻シャラシュとは、後代の資料でも近代の研究でもしばしば混同されるが、本来は別の女神である。古バビロニア期のマリでは、表語文字 dNIN.HUR.SAG.GA がシャラシュを表す綴りとして用いられており、区別には注意を要する。

神話・物語

シャラを主人公とする物語は伝わらない。彼女の姿が最もよく見えるのは、祈願と歌のなかである。文書は彼女をアダドの「偉大なる妻」「心を喜ばせる愛しき妻」と呼ぶ。シッパルの円筒印章の銘文では、アヤとシャマシュの組に次いで、シャラとイシュクルの組が多く呼びかけられた。

アッシュルバニパル図書館から出たバラグ歌の一つは、一人称で彼女自身に語らせる。そこで彼女はシャラともメディムシャとも名乗り、アダドの正しき妻であると述べる。同じ歌は彼女に「家の子」という形容辞を与えており、これは愛の女神ナナヤやグヌラにも用いられた語である。

『アンズー神話』で怪鳥の討伐に差し向けられて敗れる神々のうち、シャラの名で挙げられるのは同名の男神(ウンマの都市神)であり、この女神とは別である。

図像と象徴

彼女に固有の図像として確定した作例は乏しい。研究上しばしば取り上げられるのは、古バビロニア期からシリア系の円筒印章に現れる、正面を向いて衣を左右に開く裸身の女神である。この像を雨の女神と読み、メディムシャに当てる説がシュヴェーマーによって出されている。ただし同種の像をフルリの女神シャウシュカに当てる見方もあり、決着していない。

フランス・ヴィッゲルマンは、三体一組で現れるこの種の女神像を、シャラとアダドの三人の娘に比定している。これらの像には、名の知られていない羊に似た幻獣が伴う例が多い。天候神の傍らに立つ配偶神という位置は角冠と衣の形で示されるが、標章だけで彼女を特定できる例はほとんどない。

系譜と関係

親を伝える記録はない。彼女の性格はもっぱらアダドとの関係によって定まる。娘としてシュバヌナ、ナマシュマシュ、ミヌネシの三柱が神名表に挙げられるが、神名表の外で独立に崇拝された証拠はなく、バラグ歌の一つではミヌネシとシュバヌナが娘ではなく彼女自身の形容辞として現れる。同じ節にはミシャル(「公正」)とウツル・アマッスといった子も加えられる。

西方では、アレッポとユーフラテス中流域における天候神ハダドの妻はヘバトであり、彼女はフルリの宗教にも取り込まれてテシュブの妻とされた。のちアラム語の資料では、この地域でも天候神の妻はメソポタミアと同じくシャラの名で呼ばれるようになる。

文化的足跡

セレウコス朝期のウルクでは、新年祭の行列に加わる女神の一人として、アントゥの随行にその名が数えられた。アケメネス朝期のシッパルでは、アダドおよびグラとともに供物を受けている。天文学では乙女座を彼女と結び付ける伝承があり、麦の穂を持つ女神という像はのちの星座図像にも影を落としたとみられている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q390973 — 骨格データの出典