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哪吒
PLATE — 哪吒
SINÆ · 中国神話・道教
哪吒

哪吒

那吒 · 哪吒太子 · 三太子

『三教源流捜神大全』所収「那叱太子」(唐吉訶德的侍從) CC0

道教の護法神。托塔李天王の三男とされる少年神で、風火二輪に乗り乾坤圏と火尖槍をふるう。自らの肉と骨を父母に返して死に、蓮の花で生まれ直した。

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解説

概要

中国神話・道教の護法神。道教では中壇元帥・太子爺などと称され、托塔李天王(たくとうりてんのう)の三男とされる。少年の姿で表され、風火二輪に乗って空を駆け、乾坤圏(けんこんけん)・混天綾(こんてんりょう)・火尖槍(かせんそう)を用いる。インドの神から仏教の護法神を経て道教の神へ移った来歴の複雑な神格であり、現在も台湾・華南・東南アジアの華人社会で篤く祀られている。

神話・物語

起源はインドのナラクーバラで、財宝神クベーラの子とされた。クベーラが毘沙門天として仏教に取り込まれると、その子も那吒三太子の名で陪神に加わる。中国では毘沙門天信仰の高まりとともに唐初の武将李靖と結びつき、毘沙門天は托塔李天王として道教に入り、那吒もこれに従った。宋以後に毘沙門天信仰が衰えると仏教では忘れられたが、民間説話のなかで生き延び、やがてインド由来であることも意識されなくなる。習合の実例として、経路のたどれる稀な神格である。

明代の『三教源流捜神大全』が伝える姿が、後の物語の原型となる。玉皇のもとにいた大羅仙が、魔王の跋扈する地上を鎮めるため李天王の第三子として生まれる。生後五日で東海に入って竜宮を壊し、竜王と争って九匹の竜を殺す。さらに如来の弓を引いて石記娘々の子を射殺したため父に叱責され、自らの肉を割き骨を刻んで父母に返した。魂となった那吒に、世尊は蓮を折って骨とし、藕(はす)を肉とし、葉を衣として新たな身体を与える。

西遊記では三面六臂に変化して孫悟空と互角に渡り合い、のちには天界の側から取経の旅を助ける。父が塔を手放さないのは、復讐を恐れて如来から預かった宝塔で息子を抑えているためだと説明される。封神演義では霊珠子の生まれ変わりとして太乙真人の弟子となり、母が三年六か月かけて産んだ肉の毬から現れる。蘇らせるのは如来ではなく太乙真人で、蓮の花に金丹を入れて身体を作る。誰が生まれ直させたのかという一点だけでも、伝承は割れている。

図像と象徴

廟の神像は、蓮の花弁を模した衣、腕にまとう混天綾、足元の風火二輪という三点で見分けられる。手には火尖槍と乾坤圏をとり、幼い顔立ちに角髪(あげまき)を結う。明代の『三教源流捜神大全』の版画は、雲の上に立ち、長柄の武器と輪を携えた少年として描く。蓮は装飾ではなく、再生した身体そのものを指す持物である。

台湾の廟では、鮮やかな彩色と大きく見開いた目をもつ神将像として造られる。廟会では巨大な張り子の神将が担がれて練り歩き、近年は電子音楽に合わせて踊る「電音三太子」の形でも知られる。京劇や皮影戯では、少年の身丈のまま三面八臂へ変じる場面が見せ場となる。幼さと武威という本来なら相反する二つを一つの像に収めた点が、この神の図像の要である。

系譜と関係

父は托塔李天王、母は殷夫人(素知夫人とも)、兄に金吒・木吒がある。西遊記では次兄の木叉が観音菩薩の弟子恵岸行者とされる。天界では玉皇大帝に仕える将であり、孫悟空とは敵として戦い、のちに味方となる。東海竜王とその子との争いは、竜(中国の竜)を水と雨の支配者とする観念に、それへ逆らう少年神を対置した構図である。

文化的足跡

明代小説を経て、哪吒は中国語圏でもっとも親しまれた神格の一つとなった。1979年の長編アニメーション『ナーザの大暴れ』は、肉と骨を父母に返す場面を正面から描いて評価を得た。2019年の『ナタ 魔童降臨』は中国の年間興行収入首位となり、アニメーション映画として異例の記録を残している。日本では『封神演義』の翻訳・翻案を通じて「ナタク」の読みが広まり、そこからゲームや漫画にも登場する。物語の人物として消費される一方、廟の祭祀は現在も続いている。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
ナラクーバラ 同一視
哪吒(那吒三太子)の前身。財宝神クベーラの子ナラクーバラが、毘沙門天信仰とともに仏教の陪神として中国へ入り、道教に取り込まれて哪吒となった。

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

Lady Yin
李靖 (神話上の人物)
哪吒
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中国神話・道教
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李靖 (神話上の人物)
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収載データなし
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資料

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Q547105 — 骨格データの出典
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