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伏羲
PLATE — 伏羲
SINÆ · 中国神話・道教
伏羲

伏羲

宓羲 · 庖犧 · 太昊伏羲氏

国立故宮博物院蔵(馬麟筆) PUBLIC DOMAIN

中国神話の始祖神・文化英雄。三皇の筆頭とされ、八卦を案出し、文字・漁労・婚姻の制を人にもたらしたと伝えられる。女媧と対をなし、人首蛇身の姿で描かれる。

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解説

概要

伏羲(ふくぎ、Fúxī)は、中国神話の始祖神にして文化英雄である。天地の初めにあらわれ、狩猟・漁労・牧畜から婚姻の制、そして万物の理を写した八卦(はっけ)にいたるまで、人の暮らしの基となる技術と秩序をもたらしたと伝えられる。三皇五帝のうち三皇の筆頭に据えられることが多く、創造神・主神であると同時に、卦と文字を定めた知恵の神としての性格を色濃くもつ。妹にして妻とされる女媧と対をなし、人首蛇身の姿で並び描かれるのが古来の型である。

由来と物語

伏羲は、生活と文明の技術をひとつずつ授けた創始者として語られる。縄の結び目で意を伝える結縄(けつじょう)に代えて、しるしを刻む書契(=文字のもと)を定め、網罟(もうこ)を編んで漁と狩りを教え、家畜を養い、火で煮炊きする術を示したという。

その最大の事績が八卦の案出である。『易経』繫辞下伝は、伏羲が天を仰いで天象を観、地に俯して地の理を察し、鳥獣のあやと大地の宜(ぎ)を取って八卦を作り、これによって神明の徳に通じ、万物の情を分類したと説く。後世にはさらに、黄河から現れた竜馬の背の文様=河図を得て卦を写したとも伝えられ、卜占と易学の祖と仰がれた。女媧とともに男女の別と婚姻の礼を定め、人倫のはじまりを開いたとする伝えもある。

図像と象徴

伏羲の図像は、人の頭と蛇(竜)の胴をもつ人首蛇身を基本とする。漢代の画像石では、女媧と向かい合い、あるいは尾を絡めて並ぶ姿が繰り返し刻まれた。手にする持物には規矩(きく)があり、伏羲が方形を引く矩(さしがね)を、女媧が円を描く規(コンパス)を執る組み合わせが広く見られる。「天は円く地は方(ほう)なり」とする宇宙観のもと、方を司る伏羲と円を司る女媧が、天地の秩序そのものを体現する図である。規矩の語が今も「きまり・手本」を意味するように、二神は混沌に度量をもたらす者として描かれた。日輪(三足烏)と月輪(兎)を掲げる型もある。唐代のアスターナ古墳(新疆)出土の絹絵では、絡み合う二尾の上に日月星辰がめぐる壮麗な構図が残る。南宋の馬麟が描いた坐像のように、亀を傍らに配して河図・卜占の祖たる性格を示す作例もある。

系譜と関係

伏羲はしばしば女媧の兄(あるいは兄妹にして夫婦)とされ、両者は人類の祖として一対で語られる。三皇の並びでは神農とともに数えられることが多い。漢代以降、東方をつかさどる上古の帝・太昊(たいこう)と結び付けて「太昊伏羲氏」と称する説が広まったが、太昊と伏羲はもとより別系統の伝承であり、後世の習合とみる見方が有力である。

文化的足跡

伏羲に帰された八卦は、『易経』を介して易学・陰陽五行・風水へと展開し、東アジアの思想と占術の根幹をなした。甘粛省天水には伏羲を祀る伏羲廟が残り、始祖への崇敬が今日まで続く。人首蛇身の始祖夫婦という主題は、絵画や現代の創作にもたびたび取り上げられている。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

伏羲
伏羲
中国神話・道教
女娲
女媧
配偶者
収載データなし
伏羲
伏羲
中国神話・道教
収載データなし
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資料

Wikidata
Q236972 — 骨格データの出典
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