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マヒシャースラ
PLATE — महिषासुर
BHARATA · ヒンドゥー神話
महिषासुर

マヒシャースラ

マヒシャ · マヒシャアスラ · 水牛の魔神

Detroit Institute of Arts PUBLIC DOMAIN

神々に敵対した水牛の姿の魔神(アスラ)。いかなる男にも神にも討たれぬ恩寵を得て天界を奪ったが、神々の力から生じた女神ドゥルガーに討たれた。その敗北がドゥルガー信仰の核をなす。

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解説

概要

マヒシャースラは、ヒンドゥー神話で神々に敵対した水牛のアスラ(魔神)である。名は「水牛(マヒシャ)」と「魔神(アスラ)」から成る。人にも神にも討たれぬ力を得て三界を制したが、神々の怒りから生じた女神ドゥルガーに殺された。単独の武勇よりも、その敗北がドゥルガーという女神像そのものを生んだ点において重要な存在であり、女神信仰(シャークタ)の根本聖典デーヴィー・マーハートミヤの中核をなす。

登場する物語

マヒシャースラはアスラの王ランバの子として生まれたと伝えられる。母は水牛に姿を変えられた姫であり、それゆえ彼は水牛と人の姿を自在に往き来した。ブラフマーへの長い苦行の末、「いかなる男にも神にも討たれぬ」という恩寵を得る——女の力を歯牙にもかけなかったための、致命的な見落としであった。

力を得たマヒシャースラは天界を襲い、神々(デーヴァ)を追い落とした。窮した神々はトリムールティをはじめ各自の輝き(テージャス)を放ち、その光が結集して女神ドゥルガーが生じた。神々は自らの武器を女神に授け、獅子を騎とした彼女は九夜にわたってマヒシャースラの軍と戦う。彼は水牛・獅子・象・人と次々に姿を変えて抗ったが、ついに水牛の首から人の姿で現れ出たところを、女神の円盤に討たれた。この勝利によって女神は、マヒシャースラを討つ者を意味する「マヒシャースラマルディニー」の名を得た。

図像と象徴

マヒシャースラの図像は、ほぼ例外なくドゥルガーに討たれる場面——マヒシャースラマルディニー——として現れる。多腕の女神が獅子に乗り、三叉戟で水牛を刺し、その体から人型で現れる魔神の髪をつかんで引き据える構図が定型である。彼自身は、首を落とされた水牛と、そこから半ば身を起こす戦士の二重の姿で表されることが多い。マハーバリプラムのパッラヴァ朝の岩窟浮彫や、デトロイト美術館が蔵する古典彫像など、南アジア各地に名高い作例が残り、力と傲慢が女神の秩序に屈する瞬間を刻む。

関わる伝承

マヒシャースラをめぐっては複数の伝えが並ぶ。デーヴィー・マーハートミヤ(マールカンデーヤ・プラーナ所収、5〜6世紀頃)では討ち手はドゥルガー(チャンディー)だが、叙事詩マハーバーラタには水牛の魔を軍神スカンダが討つ別系統の話もあり、両者は区別される。母の素性、恩寵の文言、戦いの日数なども文献ごとに揺れる。女神が神々の力の結晶として生まれるという主題は、女性原理シャクティを宇宙の均衡に欠かせぬものとする思想を映している。

文化的足跡

マヒシャースラの敗死は、九夜の祭ナヴァラートリーと十日目のヴィジャヤダシャミーとして今日も祝われ、ベンガルのドゥルガー・プージャーでは、女神が水牛の魔を刺す像が街を埋める。南インドの都市マイスール(その名はマヒシャースラに由来する)は、女神チャームンダーが彼を討った地と伝え、丘の上に彼の巨像が立つ。一方で、彼を祖霊や在地の王として悼む地域の伝承もあり、勝者の物語とは異なる視座を今に残している。現代のゲームや創作でも、女神ドゥルガーの宿敵としてしばしば引かれる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q663318 — 骨格データの出典
Commons
Mahiṣāsura — 図像カテゴリ