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PLATE — LEINTH
ETRUSCAN · エトルリア神話
LEINTH

レイント

レイン · leinth

エトルリアの神。二面の銅鏡と一片の土器にのみ名が残り、男とも女とも描かれる。性も職掌も確かめられていない。

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解説

概要

レイント(エトルリア語 leinth)は、エトルリア神話の神である。名を確認できるのは二面の銅鏡と、工房区から出た土器の破片一点にとどまる。これだけの資料から、性格の輪郭を描くことはほとんどできない。

エトルリアの図像では、銘がなければ人と神を見分けることが難しい。しかもエトルリア人は、神に一定の性や持物を割り当てなかった。レイントは、その事情がもっとも極端に現れた例である。二面の鏡で、この神は一方では女、他方では男として描かれており、銘以外に両者を結びつける手がかりがない。

神話・物語

ペルージャ出土の鏡では、レイントは厚く衣をまとった女として現れる。画面の中心では、棍棒と獅子皮で見分けられる若いヘルクレが、討ち倒した三つ首のケルベロスの上に立つ。勝利の女神メアンが花冠を授けている。レイントはその右に立ち、画面の外の何かを見つめ、そちらを指し示している。

レイントという名は、「死ぬ」を意味するエトルリア語 lein と結びつけられてきた。冥界を思わせるこの場面に、死に関わる神が立ち会うことには筋が通る。ただしその役割が何であったかは分からない。何を指しているのかも、これがどんな物語の一場面なのかも、失われている。

キウージ出土の鏡では、レイントは槍にもたれ、幼児を抱えた裸の男として描かれる。左にトゥランが立ち、メンルヴァが器の中の幼児(マリス)を扱う場面を見つめている。メンルヴァは胸を露わにしており、乳を与えようとしていることを示す。レイントと、向かい合うもう一人の裸の男は、ともに槍にもたれて場面を見守り、守護の役に立っているように見える。下の区画には、若返りに関わるとされる女神レキアルが置かれている。死に連なる神と、生に連なる女神が同じ画面に配されていることになる。

図像と象徴

以上の二面が、この神の図像資料のすべてである。持物も姿勢も一定せず、性別さえ揺れる。名を刻んだ独立の像は知られておらず、本項に主画像を掲げていないのはこの事情による。

三点目の資料は碑文である。ケタムラ・デル・キアンティのエトルリア遺跡の工房区にある聖所から、黒色釉の土器片が一点出土し、そこに milein と刻まれていた。「mi Lein」と読み、「わたしはレイン(ト)の……」と訳される。この神に捧げられたと確認できる最初の奉献銘であり、出土場所が工房区であることから、仕事の成功や幸運に関わる神格ではなかったかとも言われる。陶工が窯入れの前に神へ供物を捧げるといった慣習を想定した推論である。

系譜と関係

系譜は伝わらない。銅鏡の場面では、ヘルクレ、メアン、ケルベロスとともに、あるいはトゥランメンルヴァマリス、レキアルとともに現れる。冥界と、幼な子の守護という二つの圏にまたがっていることになるが、どちらが本来の領分なのかは決められない。

文化的足跡

レイントの名は後世に伝わらなかった。この神が今日論じられるのは、エトルリア宗教を復元する作業の限界を示す例としてである。神の性別が資料ごとに変わり、持物が定まらず、名の意味だけが手がかりとして残る——文献を持たない宗教を図像と碑文から読むとき、どこまでが復元でどこからが推測なのかを問い直させる一柱である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q6520034 — 骨格データの出典
Commons
Leinth — 図像カテゴリ