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ペイリトオス
PLATE — ΠΕΙΡΊΘΟΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΠΕΙΡΊΘΟΟΣ

ペイリトオス

ペイリトオス · ピリトオス · Peirithoos

Museo Archeologico Nazionale di Napoli PUBLIC DOMAIN

ラピテース族の王でテーセウスの盟友。婚礼でケンタウロスと戦い、ペルセポネーを奪おうとして冥界に囚われた。

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解説

概要

ペイリトオス(Πειρίθοος / Peirithoos)は、テッサリアのラピテース族の王で、テーセウスの盟友である。父はイクシーオーン、あるいはゼウスとされる。

彼の名が残るのは、友情と、その友情がもたらした破滅による。二人で女神を攫おうとして冥界に降り、友だけが救い出され、彼は永遠にそこへ留まる。ギリシア神話における友愛の物語は、たいてい一方だけが助かる形で終わる。

神話・物語

出会いは盗みからであった。テーセウスの武名を聞いた彼は、その力を試そうとマラトーンの牛を盗む。追ってきたテーセウスと向かい合った瞬間、二人は互いの姿に感じ入って戦わずに友誼を結んだ。

ブーテースの娘ヒッポダメイアとの婚礼には、血縁であるケンタウロスたちも招かれた。酒に慣れない彼らは酔って花嫁と女たちを奪おうとし、乱闘となる。テーセウスの加勢を得たラピテースが彼らを討ち払った。この「ケンタウロマキアー」は、パルテノン神殿のメトープやオリュンピアのゼウス神殿の破風に大きく刻まれ、野蛮に対する秩序の勝利を示す図像として前5世紀のアテーナイで繰り返し用いられた。

妻の死後、二人はそれぞれゼウスの娘を妻にしようと誓い合う。テーセウスが選んだのはヘレネーで、二人は幼い彼女を攫ってアイトラーに預けた。次に彼が選んだのはペルセポネーである。冥界の王妃を求めるという選択に、テーセウスは反対しながらも誓いに従った。

冥界へ下った二人を、ハーデースは歓待するふりをして石の椅子に坐らせる。二人の体は椅子に貼りついて離れなくなった。のちにケルベロスを求めて降りたヘーラクレースがテーセウスを引き剥がしたが、彼を助け出そうとしたときは大地が震えたため断念した。彼は冥界に残された。

一説には、忘却の椅子に坐った二人は自分たちが誰であるかも忘れていたという。攫おうとした側が忘れられる側になるという結末である。

図像と象徴

本ページの主画像はポンペイの壁画(ナポリ国立考古学博物館 9044)で、婚礼の席にケンタウロスたちを迎える彼を描く。乱闘そのものではなく、その直前の歓待の場面が選ばれている。

冥界の椅子に囚われた二人を描く作例も、南イタリアの壺絵とポリュグノートスの《ネキュイア》に見える。パウサニアースは、デルポイの壁画に椅子に坐す二人が描かれていたと記録している。

系譜と関係

父イクシーオーン、母ディーア。ただし父をゼウスとする伝えもあり、その場合は父の罪と子の血筋が切り離される。妻ヒッポダメイア、子ポリュポイテース。

ポリュポイテースはトロイア戦争にラピテース勢を率いて参加し、木馬に入った者の一人にも数えられる。父が冥界に囚われたまま、子は次の世代の戦争を戦うことになる。

文化的足跡

ケンタウロマキアーの図像は、パルテノンのメトープを通じて古典期ギリシア美術の代表的な主題となった。ペルシア戦争後のアテーナイが、外敵に対する自らの勝利をこの神話に重ねたという理解が広く行われている。

彼とテーセウスの友情は、古代においてしばしば模範的な友愛の例として引かれた。ただし二人が組んで行ったのは女神の略取であり、その帰結は永久の幽閉である。友愛の讃美と行為の内容とのあいだにある落差は、古代の著述家も意識していた。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q502156 — 骨格データの出典
Commons
Pirithous — 図像カテゴリ