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PLATE — BALOR
CELTAE · ケルト神話
BALOR

バロール

バロル · Balar · Balor Béimnech

アイルランド神話のフォモール族の闘将。開けば見る者を滅ぼす魔眼を持つ巨人で、マグ・トゥレドの戦いで孫ルーの投石に眼を撃ち抜かれて倒れた。

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解説

概要

バロール(Balor)は、アイルランド神話に登場するフォモール族の指導者である。名はケルト共通祖語の *Boleros(閃く者)に遡るとみられる。中世の文献では「打ちのめす者」ベーヴネハ、「貫く眼の」ビルグデルクといった添え名で呼ばれ、近代の民間伝承では「邪眼のバロール」となる。開けば見る者すべてを滅ぼす眼を持つ巨人として語られる。

神話・物語

マグ・トゥレドの戦い』では、フォモールの闘将にして諸島(ヘブリディーズ)の王として現れる。その眼は、父の魔術師たちが煮ていた妖薬の煙にさらされて毒を得たとされ、瞼を持ち上げるには四人の戦士が輪を掴んで引かねばならなかった。第二次マグ・トゥレドの戦いで、バロールはトゥアハ・デ・ダナーンの王ヌアザを討つ。しかし眼を開ききる前に孫ルーの投石を受け、弾は眼を貫いて後頭部から抜け、その視線は背後の味方の軍を焼いた。倒れた体はフォモールの兵二十七人を押し潰したという。12世紀以降の異伝では、眼を失ってなお生き延びたバロールがミゼン・ヘッドまで追われて首を斬られ、その首を載せた岩が砕けたとする。

19世紀に採集された民話では、バロールはトリー島に住む暴君である。孫に殺されるという予言を恐れて一人娘エスニウを塔に幽閉するが、乳の絶えぬ牝牛グラス・ゲヴネンを奪われたキアンが、妖精ビーローグの助けで塔に入る。生まれた子は長じてバロールを討つ。予言を避けようとして予言を招き寄せる型で、ギリシアのペルセウスとアクリシオスの物語と筋を共有する。

図像と象徴

古代の図像はなく、造形はもっぱら文献の記述による。眼の数と位置は伝承ごとに割れる。額に一つとするもの、前と後ろに一つずつとするもの、三つとするもの。マーク・スコウクロフトの整理によれば、一貫しているのは「ルーが必ずその邪眼を潰す」という一点だけである。ジョン・オドノヴァンが採集した民話では、額の眼のほかに後頭部に毒の眼があり、その視線はバジリスクのように石化の力を持つとされる。九枚の革の楯で覆っておくという記述もある。覆い、開き、潰されるという眼をめぐる一連の所作が、この存在の造形のほとんどすべてである。

系譜と関係

父はドト、あるいはブアラネフとされ、妻をケフレンとする伝えもある。娘エスニウはトゥアハ・デ・ダナーンのキアンとの間にルーを生み、バロールは自らの孫に討たれる。フォモールとトゥアハ・デ・ダナーンが通婚によって結ばれていたことを示す系譜であり、両族は善と悪の単純な対立ではない。一時トゥアハ・デ・ダナーンの王位に就いたブレスも、両族の血を引く。

文化的足跡

一つ目の巨人という造形から、ギリシアのキュクロープスやウェールズの巨人イスバザデンとの比較が古くから行われてきた。ただし、いずれも機能上の並行であって系統関係を示す証拠はない。焼けつく太陽の擬人化とみる解釈もあるが、これも推測にとどまる。トリー島の地名や、アイルランド南西端ミゼン・ヘッドのアイルランド語名カルン・ウィ・ネート(ネートの孫の塚)にその名が残る。現代の幻想文学やゲーム作品には、魔眼を持つ強大な敵役としてしばしば登場する。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

Buarainech
BALOR
バロール
ケルト神話
Buarainech
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収載データなし
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資料

Wikidata
Q805514 — 骨格データの出典