コリカンチャ(ケチュア語 Quri Kancha「黄金の囲い」)は、インカ帝国の首都クスコの中心に置かれた最重要の神殿である。壁面は金板で覆われていたと伝わり、太陽神インティの像を中核に、月・雷・星辰など主要な神々の聖室が並んだ。インカ神話の首都から帝国四方へ延びる聖線セケの結節点。線上には無数のワカが配されたでもあり、暦と祭祀の基準として機能した。1533年のスペイン征服後、金銀は剥がされて熔かされ、基壇の上にサント・ドミンゴ修道院が建てられた。精緻な石積みは今日も残り、地震のたびに植民地時代の上部構造だけが崩れたことで知られる。
GLOSSARIUM · CORICANCHA