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朱雀
PLATE — 朱雀
SINÆ · 中国神話・道教
朱雀

朱雀

すざく · 朱鳥 · 陵光

Daderot(ロイヤルオンタリオ博物館蔵、CC0) CC0

中国神話の霊獣。四神の一で、南方と夏・火気をつかさどる守護獣。赤い瑞鳥の姿をとる。同じ霊鳥の鳳凰としばしば混同されるが、南天の星宿を守る神である。

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解説

概要

朱雀(すざく、Zhūquè)は、中国神話四神の一で、南方をつかさどる守護獣である。燃えるような赤い瑞鳥の姿をとり、五行では火、四季では夏、二十八宿のうち南方七宿に配される。同じ火や霊鳥のイメージから鳳凰としばしば混同されるが、朱雀は本来、南天の星宿を神格化した方位の守護獣であり、聖代の瑞祥そのものを表す鳳凰とは系統を異にする。

由来と信仰

朱雀は、四象の天文観に淵源をもつ。南の空にかかる七つの星宿が、翼を広げた鳥の形に見立てられ、これに火と夏、南方と赤の象徴が重ねられた。漢代には、方位を守り、死者の眠る墓の南壁を鎮めるものとして、瓦当や画像石にさかんに表された。『礼記』曲礼には、行軍や陣立てにあたり「前は朱雀、後は玄武、左は青龍、右は白虎」と四神を配したとあり、朱雀は南すなわち前方を守るものとされた。道教では陵光神君(りょうこうしんくん)の名を与えられ、四方の護法神の一に数えられる。

図像と象徴

朱雀は、長い尾と豊かな羽をもつ赤い鳥として描かれる。孔雀や雉(きじ)、あるいは鳳凰に似た華麗な姿をとり、翼を大きく広げて飛翔する構図が好まれた。西漢の瓦当には、円形の枠のなかに羽を広げた朱雀を意匠化した優品が残り、宮殿や墓の軒を飾った。銅鏡では、青龍・白虎・玄武とともに四方に配され、天の秩序をかたどる。赤という色と上昇する翼に、南方と火気の象徴が凝らされている。

関わる伝承

朱雀は青龍白虎玄武とともに四神をなす。四者は方位・季節・五行を分かち持ち、天と墓を守る一組として一体で語られる。瑞鳥という点で鳳凰と重なりつつも、朱雀はあくまで南天の守護に定位される点に、その性格がある。

文化的足跡

朱雀の名は、平安京の朱雀大路や朱雀門のように、都城の南を示す語として東アジアの都市に刻まれた。日本の高松塚古墳やキトラ古墳の壁画にも四神が描かれ、朱雀は南壁を飾っている。その意匠は建築・工芸を飾り、四神の一として今日の創作にもしばしば登場する。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1059392 — 骨格データの出典
Commons
Vermilion Bird — 図像カテゴリ