PLATE — ŠꜢJ
AEGYPTVS · エジプト神話
ŠꜢJ
シャイ
シャイ · サイ · シャイト
運命を神格化したエジプトの神で、名は「定められたもの」の意。人の誕生とともに現れて寿命を定め、死後の審判まで付き添う。プトレマイオス朝にはアガトス・ダイモーンと同一視された。
01
解説
概要
シャイ(šꜣj / Shai、ギリシア語プサイス)は、運命を神格化した古代エジプトの神である。名は「定められたもの」を意味する。人の生まれとともに現れて一生に付き添い、その人の寿命を定めると考えられた。通例は男神だが、女性形の名シャイトで女神として扱われることもある。
神話・物語
シャイは誕生のときからその人のそばにあり、死後、冥界ドゥアトでオシリスの前の審判に臨むまで離れない。新王国の『死者の書』第125章を描いたアニのパピルスでは、心臓の計量の天秤のそばに、出産の女神メスケネト、養いの女神レネヌテトとともにシャイが立つ。生まれ、育ち、定められた生を終えた一人の人間を、その一生を見届けた神々が審判の場で見守る構図である。
運命は神の力と結びつけて語られた。アクエンアテンはシャイをアテンの属性の一つとし、ラメセス2世は自らを「シャイの主」、すなわち運命を支配する者と称した。エジプトの運命は、神の意志によって動かしうるものとして理解されていたことがうかがえる。
図像と象徴
人の姿で表されることが多い。プトレマイオス朝には、ギリシアの幸運の霊アガトス・ダイモーンと同一視され、その姿である蛇としても描かれた。
系譜と関係
メスケネトの夫とされることがあり、のちには人に名と運を割り当てる女神レネヌテトの夫ともされた。
文化的足跡
プトレマイオス朝以降のギリシア語の資料では、シャイはプサイスの名で現れ、アガトス・ダイモーンと重ねられた運命の神として、エジプトとギリシアの観念が交わる例とされる。
02
領分・別名
03
資料
Wikipedia
Wikidata
Q1254764 — 骨格データの出典