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ゲニウス
PLATE — GENIUS
ROMA · ローマ神話
GENIUS

ゲニウス

ゲニウス · 守護霊 · ゲニウス・ロキ

ArchaiOptix CC BY-SA 4.0

ローマの宗教で、一人ひとりの人・場所・物に宿る神性の現れ。男には誕生から死までゲニウスが付き従い、女の守護霊はユーノーと呼ばれた。家のゲニウスはララリウムでラレースとともに祀られ、アウグストゥスのゲニウスは食事ごとに献酒を受けた。

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解説

概要

ゲニウス(genius、複数形ゲニイー)は、ローマの宗教で、一人ひとりの人、場所、物に宿る神性の個別の現れである。守護天使に似て、男は誕生から死まで自分のゲニウスに付き添われた。女の場合、その生む力を表す守護霊はユーノーと呼ばれた。

名は「生む、生じさせる」を意味する印欧語の語根に遡り、ラテン語の動詞 gignō(生む)と同じ根をもつ。

信仰

ゲニウスは人だけでなく、場所にも宿った(ゲニウス・ロキ、土地の霊)。劇場や葡萄畑、祭にもそれぞれのゲニウスがあると考えられた。

台座の上に立つ金属製の小像。冠をかぶり、半裸で衣をまとい、右手に皿、左腕に豊穣の角を抱える
パテラと豊穣の角を持つゲニウスの小像(マコン財宝、150–220年頃、大英博物館蔵)TimeTravelRome / CC BY 2.0 — Wikimedia Commons

家の祭壇ララリウムには、家のゲニウスがラレースとともに祀られた。ポンペイなどのララリウムの壁画では、中央に家のゲニウス(あるいはゲニウスとユーノー)が立ち、その両脇に二人のラレースが付き添い、手前に一匹か二匹の蛇が描かれる。カンパーニアやカラブリアでは、家に棲む吉兆の蛇がゲニウスと結びつけられていた。

アクティウムの海戦ののちオクタウィアヌスがローマに戻ると、元老院は宴の際に彼のゲニウスに献酒することを決め、皇帝のゲニウスは家ごとの食事のたびに祀られるようになった。

トガをまとい、胸をはだけた皇帝の大理石の立像。右腕を前に差し出している
アウグストゥスのゲニウス像(ローマ帝政期の大理石像、右腕は後補、オトリコリ出土、ヴァチカン美術館ピオ・クレメンティーノ美術館)Marie-Lan Nguyen / パブリックドメイン — Wikimedia Commons

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、ナポリ国立考古学博物館にあるポンペイのララリウムの壁画(第3様式)である。上段では、二人のラレースのあいだで、ゲニウスが祭壇に供物を捧げ、笛吹きや、豚を祭壇へ引く従者が付き添う。下段には、果物と卵を載せた祭壇の両側に二匹の蛇が描かれている。

系譜と関係

ラレース、ペナーテースとともに家の神々をなす。女のゲニウスにあたるのはユーノーである。

文化的足跡

英語の genius、フランス語の génie はこの語に由来し、のちに天賦の才能を意味するようになった。「ゲニウス・ロキ」(土地の霊)の語は、建築や景観の議論で今日も用いられる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q654361 — 骨格データの出典
Commons
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