テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
PLATE — ΣΑΓΓΆΡΙΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΣΑΓΓΆΡΙΟΣ

サンガリオス

サンガリオス · Sangarius · Sangarios

プリュギアを流れるサンガリオス川(サカリヤ川)の河神。一説にヘカベーの父であり、またその娘ナナがアッティスを産んだ。トロイア王家とキュベレー祭祀を結ぶ。

01

解説

概要

サンガリオス(Σαγγάριος)は、ギリシア神話の河神である。オーケアノステーテュースの子で、小アジアのサンガリオス川——現在のサカリヤ川——の神にあたる。

サンガリオス川はプリュギアとビーテューニアを流れて黒海に注ぐ。

神話・物語

一説によれば、メトーペーとのあいだにトロイア王プリアモスの妃ヘカベーをもうけた。ヘカベーの出自については、プリュギア王デュマースの娘とする説と並んで、この河神の娘とする説がある。

パウサニアースによれば、サンガリオスの娘ナナから美青年アッティスが生まれ、アグディスティスに愛された。ナナは川辺で柘榴——アグディスティスの切り取られた男根から生えた木の実——を懐に入れて身ごもったという。

川の名は、レアーに罰せられて川になったサンガスに由来するともいわれる。

図像と象徴

固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

この河神の重要性は、二つの系譜を担う点にある。一つはトロイア王家——ヘカベーの父として。もう一つはプリュギアの神話——アッティスの祖父として。トロイアの物語とキュベレーの祭祀が、この川のところで接している。

関わる神格・伝承

父はオーケアノス、母はテーテュース。娘はヘカベー(一説)とナナ。孫はアッティス。

小アジアの河神として、スカマンドロスと並ぶ位置にある。いずれもトロイア周辺の川であり、王家の系譜に組み込まれている。

文化的足跡

日本語圏でこの名が挙げられることはまずない。ヘカベーの父として、あるいはアッティスの物語の系譜に現れる程度である。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q1158902 — 骨格データの出典