ポルターオーン
ポルタオン · Porthaon · Porthāōn
カリュドーンの王でオイネウスの父。子らのあいだで王位が争われ、孫の代にカリュドーンの猪狩りとメレアグロスの死が起こる。娘ステロペーはセイレーンの母とされる。
解説
概要
ポルターオーン(Πορθάων / Porthaon)は、アイトーリアの町カリュドーンの王である。オイネウスの父で、その子孫からメレアグロス、テューデウス、ディオメーデースが出る。アイトーリアの英雄たちの系譜の起点に置かれる人物である。
神話・物語
アポロドーロス(1.7.10)によれば、ポルターオーンはプレウローンの子アゲーノールと、カリュドーンの娘エピカステーの子である。ヒッポダマースの娘エウリュテーを妻とし、オイネウス、アグリオス、アルカトオス、メラース、レウコーペウスと、娘ステロペーをもうけた。
ヘーシオドスの『女たちのカタログ』の断片では、子の名がいくらか異なり、ヒュペレーシアのラーオトエーとのあいだに生まれた三人の娘の名も挙げられる。
王位はオイネウスが継いだ。のちにアグリオスの子らがオイネウスから王位を奪い、孫のディオメーデースがこれを取り戻したとされる。オイネウスを陥れようとしたメラースの子らを、オイネウスの子テューデウスが殺したという伝えもある(叙事詩『アルクマイオーニス』)。
娘ステロペーは、河神アケローオスとのあいだにセイレーンたちを産んだとも伝えられる。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜と関係
父はアゲーノール、母はエピカステー。妻はエウリュテー。子はオイネウス、アグリオス、アルカトオス、メラース、レウコーペウス、ステロペー。孫にメレアグロス、テューデウス、デーイアネイラ。
文化的足跡
『イーリアス』第14巻では、ディオメーデースが自らの家柄を語り、祖父の父ポルテウスがプレウローンとカリュドーンを治めたと述べる。ポルターオーンはこのポルテウスと同じ人物とされる。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。