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ピークス
PLATE — PICUS
ROMA · ローマ神話
PICUS

ピークス

ピクス · Picus

ルカ・ジョルダーノ《ピークスとキルケー》 PUBLIC DOMAIN

ラティウムの最初の王でサートゥルヌスの子。啄木鳥による占いで名を得た。キルケーの誘惑を拒んで啄木鳥に変えられ、妻カネーンスは嘆きのうちに消えた。ファウヌス・ラティーヌスに続く土着の王統の起点。

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解説

概要

ピークス(Picus)は、ローマ神話の人物で、ラティウムの最初の王である。サートゥルヌスの子とされ、最初のラテンの部族と集落ラウレントゥム——のちのローマ市の南東数マイル——の創建者であった。鳥占いと馬術の技で知られた。

神話・物語

フェストゥスによれば、占いのために啄木鳥に頼っていたことから、その名(ピークス=啄木鳥)を得た。ピークスはきわめて美しく、ニュンペーとナーイアスに求められた。魔女キルケーが狩りの途上の彼を魔法と薬草で誘惑しようとしたが、彼は激しく拒んだ。キルケーは愛を退けられたことを恨み、彼を啄木鳥に変えた。

ピークスの仲間たちがキルケーの罪を責め、彼の解放を求めたとき、キルケーは彼らもさまざまな獣に変えた。ピークスの妻——彼が全身全霊で愛した——はニュンペーのカネーンス(「歌う女」)であった。ピークスの変身ののち、彼女は六日間狂ったように森を彷徨い、ついにテヴェレ川の岸で嘆きのうちに消え、その名は場所の名になった。

オウィディウス『変身物語』第14巻がこの物語を詳しく語る。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、ルカ・ジョルダーノ《ピークスとキルケー》である。

啄木鳥という鳥が、この人物を規定する。啄木鳥はマールスの聖鳥であり、ロームルスとレムスを養ったのも狼と啄木鳥であった。ラティウム最初の王が啄木鳥に変じるという物語は、この鳥が古いイタリアの神格であったことを示している。

ハリカルナッソスのディオニュシオスは、啄木鳥がピケーニー人(イタリア東部の民族)の名祖であり、彼らの移住を導いた聖鳥であると記す。

関わる神格・伝承

父はサートゥルヌス、妻はカネーンス、子はファウヌス。ファウヌスの子がラティーヌスである。サートゥルヌス→ピークス→ファウヌス→ラティーヌスという王統が、ラティウムの土着の系譜をなす。

キルケーに変身させられたという物語は、ギリシア神話の魔女がイタリアの土着の王を変えるという構図であり、ギリシアの神話がイタリアの伝承に侵入した痕跡と読める。

文化的足跡

ピークスの祠は、ローマ以前のラティウムの聖所として、ウェルギリウスの『アエネーイス』第7巻にラティーヌスの宮殿の祖先像の一つとして描かれる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q235724 — 骨格データの出典