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オルンミラ
PLATE — Ọ̀RÚNMÌLÀ
AFRICA · アフリカ神話
Ọ̀RÚNMÌLÀ

オルンミラ

オルンミラー · オルンラ · オルーラ

The Metropolitan Museum of Art CC0

ヨルバ宗教の知恵と卜占の神。イファ占いの体系はこの神に帰される。人が天で自らの運命を選ぶ場に立ち会ったがゆえに「定めの証人」と称される。

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解説

概要

オルンミラ(ヨルバ語 Ọ̀rúnmìlà、ラテンアメリカではオルーラ)は、西アフリカのヨルバ人が奉じる知恵と卜占の神で、オリシャの一柱である。人類の創造に先立って存在した原初の霊(イルンモレ)に数えられ、イファと呼ばれる占いの体系はこの神に帰される。称えの名は「イグバケジ・オロドゥマレ」——至高神に次ぐ者——と、「エレリ・イピン」、すなわち定めの証人。人が天で自らの運命を選ぶ場に立ち会っていたがゆえに、地上に降りたのちその内容を問われる相手となる。それがオルンミラの知恵の神の内実である。

神話・物語

イファの詩句によれば、オルンミラはかつて地上を歩き、人々に卜占の術を教えたと語られる。二五六のオドゥ(章)に属する詩句は、いずれも彼が誰かのために占った先例という体裁をとる。「某のために占った」という定型句で始まり、依頼者が指示された供犠を行ったか否かで結末が分かれる。占いとは未知の予言ではなく、同じかたちの事態が過去にどう処理されたかを引き当てる作業である——その構えが、詩句の型そのものに刻まれている。

彼の周囲には別の神格が控える。供犠を運ぶエシュなくして占いは働かない。オシュンとの関係は伝えが割れる代表例で、彼のもとで学んだが修行を終えなかったとも、そもそも十六の子安貝を用いる別系統の占いの所有者であったとも語られる。ワンデ・アビンボラは、オシュンが産んだ子オセトゥラをオルンミラが名づけ、以後すべての供犠に立ち会わせたとする詩句を採録している。

図像と象徴

オルンミラは人の姿で彫られることが少なく、その存在はもっぱら祭具のかたちで現れる。中心にあるのは卜占盤オポン・イファ。円形または方形の木盤で、縁に人物や動物が浮彫され、上辺には多くの場合エシュの顔が刻まれる。盤に白い粉を撒き、司祭が指で印を引いてオドゥを記す。十六個の棕櫚の実イキンは、これを納める器アゲレ・イファに収められる。本項の図版は17〜19世紀の象牙製のアゲレ・イファで、跪く女性像が器を支える。跪座は祈願の姿勢であり、高価な象牙と精緻な彫りは、この祭具が単なる道具ではなかったことを語る。ほかに、盤を打って神を呼ぶ象牙の槌イロケ・イファ、八つの実を連ねた占い鎖オペレがある。色は緑と黄を配する。

系譜と関係

オルンミラは、ヨルバの神々のうち最も体系の運用そのものに近い位置を占める。創造を担うオバタラとは古くからの盟友とされ、イレ・イフェの伝承では、王位をめぐる争いにおいてオバタラの側に立ったと語られる。妻とされるのはオシュンで、司祭の妻を「アペテビ」と呼び、その任にはオシュンの巫女が当たるべきだとする慣行は、この関係に由来する。

文化的足跡

祭司はババラウォ(秘儀の父)、女性の祭司はイヤニファと呼ばれる。女性が正式に叙任されるか否かは地域と系統によって割れており、西アフリカの一部では認められる一方、ラテンアメリカと他の地域では男性に限られてきた。イファの体系は大西洋を越え、キューバのサンテリア、ブラジルのカンドンブレでもオルーラ、イファーの名で祀られている。二五六のオドゥを暗誦する修行は数十年に及ぶといわれ、文字を持たなかったアフリカ神話の口承文化が到達した水準を示す例として、2005年、ユネスコにより「人類の口承及び無形遺産の傑作」に挙げられた。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q378028 — 骨格データの出典