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オグン
PLATE — ÒGÚN
AFRICA · アフリカ神話
ÒGÚN

オグン

オーグン · Ògún · Ogum

James Ajala CC0

ヨルバ宗教の鉄と戦の神。鉄器で原初の森を切り拓き、他の神々に大地への道を開いた最初のオリシャと伝えられる。鍛冶・狩猟・戦争を司り、鉄そのものに宿る。

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解説

概要

オグン(ヨルバ語 Ògún)は、西アフリカのヨルバ人が奉じる鉄と戦の神で、オリシャの一柱である。金属を打ち、道具と武器を生み出す鍛冶・工匠神であり、戦いを司る軍神であり、森を駆ける狩猟神でもある。鉄という当時の最先端の技術を体現し、鍛冶師・狩人・戦士、そして今日では鉄を扱う運転手や機械工にいたるまで、刃と金属に関わる者すべての守護者とされる。その称えの名オシン・イモレは「最初に地上へ降ったオリシャ」を意味する。

神話・物語

名高いのは、大地開闢に関わる一話である。原初、地上はまだ人の住めぬ密林や混沌に覆われていた。神々が地へ降ろうにも道具が及ばぬなか、オグンは自ら鉄を鍛え、山にこもって斧と山刀を作り、狩猟犬を伴って藪を切り拓き、他のオリシャたちが大地へ降りる道を開いたと伝えられる。この功により彼は「最初のオリシャ」と称えられる。

地上での生においては、イフェの初代の王であったとも、また別の伝えではオドゥドゥワの子とも、イエマンジャの子ともされ、系譜は一定しない。臣下に礼を失されて怒り、剣をふるったのち、みずからイレ・エキティの地で大地に姿を消し、名を呼ぶ者を助けると約したという。鉄と刃にかけて誓いを立てる風習は、この神の峻厳な正義(法と誓約の神)と結びつく。

図像と象徴

オグンは、山刀(アダ)や斧を手にし、鉄槌や金床を傍らに置く逞しい男として表される。第一の象徴は鉄そのものであり、金属を打ち鍛える変容の力を体現する。狩猟犬、そして「マリウォ」と呼ばれる棕櫚の葉飾りも彼の標であり、後者は森に棲む神を守る霊的な護りとされる。色は緑と黒、あるいは赤を配する。本項の図版は、オグンの祭儀に用いられたヨルバの兜面である。ディアスポラでは、山刀・馬蹄・釘・鎖など鉄製の実物の道具を小さな鉄鍋に収めた祭具そのものが、この神の依り代として祀られる。物を支配するのではなく、物を作り、働く神——そこにオグンの図像の核がある。

系譜と関係

オグンの系譜は伝承により割れ、オドゥドゥワの子とも、水の女神イエマンジャの子とも語られる。戦と鉄という領分を同じくする神格は世界各地にあるが、機能が似ることと歴史的に同じ神であることは別である。新大陸では習合により、ブラジルのカンドンブレでオグム(Ogum)として聖ゲオルギオスと、キューバのサンテリアでは天国の鍵を持つ「最初の使徒」聖ペテロと重ねられた。フォン人のヴォドゥンではグー(Gu)、ハイチのヴォドゥではオグーとして、隣接するアフリカ神話の諸伝統にも、対応する鉄の神が見いだされる。

文化的足跡

オグンは「セブン・アフリカン・パワーズ(七つのアフリカの力)」の一柱として、大西洋を越えたアフリカ系宗教で篤く崇拝され続けている。ナイジェリアのイフェでは、オグンを称える古い祭オロジョが今日もなお営まれる。鉄が社会を築き、また壊すという両義性——道具と武器の神という性格は、機械と技術の時代にあってなお新たな意味を帯び、現代ナイジェリアでは金属を扱う職能者たちの守護者として生き続けている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q255116 — 骨格データの出典
Commons
Ogun — 図像カテゴリ