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エウテルペー
PLATE — ΕΥ̓ΤΈΡΠΗ
HELLAS · ギリシア神話
ΕΥ̓ΤΈΡΠΗ

エウテルペー

エウテルペ · Euterpe

Jastrow (2006) PUBLIC DOMAIN

抒情詩と笛を司るムーサ。名は「よく楽しませる者」を意味し、アウロスの発明者とも伝えられる。

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解説

概要

エウテルペー(Εὐτέρπη / Euterpē)は、抒情詩と笛を司るムーサである。名は「よく楽しませる者」を意味する。

二本の管を同時に吹くアウロスを発明したとする伝えがあるが、この楽器の発明はアテーナーに帰されることも多い。アウロスはディオニューソスの祭儀や悲劇の伴奏に用いられた楽器であり、竪琴を執るアポローンの系統と対をなす。彼女が九柱のなかで管楽器を担うことは、ムーサたちが竪琴だけの女神ではないことを示している。

神話・物語

河神ストリューモーンとの間にトラーキア王レーソスを生んだとされる。レーソスは『イーリアス』第10巻に現れ、トロイア方に加勢して到着した夜、オデュッセウスとディオメーデースの夜襲によって眠っているところを殺される。名馬を奪われるこの挿話は、ムーサの子が戦場で最も呆気なく死ぬ場面として読める。

エウリピデスに帰される悲劇『レーソス』では、母である女神が息子の遺体の上に現れて嘆き、詩人と音楽の来歴を語る場面が置かれている。

図像と象徴

持物はアウロスである。二本の管を手にした姿で、九柱のなかでは容易に見分けがつく。

本ページの主画像は、後2世紀前半のローマの《ムーサの石棺》(ルーヴル美術館 Ma475)に彫られた彼女である。

系譜と関係

ゼウス、母ムネーモシュネー。九柱の一。ストリューモーンとの子レーソス。

文化的足跡

近代以降、彼女の名は音楽の寓意として詩や絵画に繰り返し現れる。小惑星(27)エウテルペのほか、南米に自生するヤシ属 Euterpe——アサイーの原種を含む——にもこの名が与えられている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q104012 — 骨格データの出典
Commons
Euterpe — 図像カテゴリ