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GLOSSARIUM · AULOS

アウロス

二本の管を口にくわえて同時に鳴らす、リード(簧)を用いる管楽器。日本語ではしばしば「笛」と訳されるがフルート類ではなく、音色はむしろオーボエに近い。悲劇の合唱、饗宴、葬礼、競技、そしてディオニューソスの祭儀に用いられ、行進や労働の拍を取る役割も担った。頬に力を要するため奏者は革帯(ポルベイア)を巻いて口元を締めた。ギリシア人はこの楽器をアポローンの竪琴と対にして語り、竪琴を秩序と理性、アウロスを熱狂と忘我に結びつける対比を好んだ。プラトンやアリストテレスが市民の教育からアウロスを遠ざけようとしたのも、この観念による。プリュギア起源とされ、マルシュアースの神話もその由来譚の一つである。

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