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PERSIA · ペルシア神話
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ドルワースパー

ドルヴァースパー · ドローアスポ · ゴーシュ

ゾロアスター教のヤザタ。名は「堅固な馬をもつ」を意味するが、経典では馬ではなく家畜の守護者として現れる、名と実の食い違う女神である。

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解説

概要

ドルワースパー(アヴェスター語 druuāspā)は、その名が「堅固な馬をもつ」を意味し、名の上ではその顕現である。文法上は女性名詞。研究者からは「謎めいた」「奇妙に控えめな」神格と評されてきた。

神話・物語

謎とされる理由は単純である。この女神は、馬に関わる文脈にいっさい現れない。呼ばわれるのはつねに、家畜の身体を表すゲーウシュ・タシャンと、家畜の魂を表すゲーウシュ・ウルワンとの組においてである。暦の三十日を数える『シーローザ』では、第14日はゲーウシュ・ウルワンに捧げられているが、その日に唱えられる詩節では三柱がまとめて呼ばれ、動物界の守護者として並べられる。名は馬を指し、働きは家畜に及ぶ——この食い違いが、この女神をめぐる議論の出発点である。

もう一つの手がかりは文献の重なりにある。この女神に捧げられたヤシュト第9の三十三節は、報いの女神アシに捧げられたヤシュト第17の27–52節を、必要な調整を加えて写したものである。ここから、ドルワースパーはもとアシの添え名であり、インド・イラン圏によくあるように、添え名が独立した神格の名へ育ったのではないかという説が出た。同じ箇所は水の女神アナーヒターの讃歌アーバーン・ヤシュトにも部分的に現れ、結果として三柱は性格を共有することになった。実際、『ヤシュト』17.45–47、9.25–27、5.106–108では、ザラスシュトラが同じ人物を教えに従わせるための恩寵を、それぞれ三柱に願って、いずれも聞き届けられる。

中世の文献にはほとんど現れない。『大ブンダヒシュン』26.65が、この女神の馬をフワル・フシャエータの馬に比べる一箇所があるのみである。ヤシュト第9に与えられた中期ペルシア語の題は「ゴーシュ・ヤシュト」、すなわち「家畜への讃歌」であった。名と実の食い違いは、伝統の内部でもすでに家畜の側へ傾いていたことになる。

図像と象徴

イラン本土にこの女神の像は伝わらない。クシャーン朝の貨幣にはドローアスポ(ΛΡΟΟΑΣΠΟ)の名で現れるが、それは男性形であり、神像も男性として造形されている。この形は、ウィーシュタースパの父の名にあたる中期ペルシア語ロフラースプと結びつけられてきた。ただしアヴェスターの伝統でその父はアウルワトアスパ(「疾き馬の」)と呼ばれており、同定には難がある。

系譜と関係

ゲーウシュ・ウルワン、ゲーウシュ・タシャンと三柱をなし、暦では第14日に併せて呼ばわれる。家畜の魂ゲーウシュ・ウルワンは、原初の牛ガウ・アエーウォーダータの魂が家畜の魂として世界へ戻ったものとされる。

文化的足跡

ジェームズ・ダルメステテルの『アヴェスター』(1875年)以来、ケルトの馬の女神エポナと比較するのが慣例になっている。ただし名の意味以外に接点は乏しく、経典で馬に関わらないこの女神を馬の女神と比べることの是非も含めて、慎重を要する比較である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q5309442 — 骨格データの出典