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アフラ・マズダー
PLATE — 𐬀𐬵𐬎𐬭𐬋 𐬨𐬀𐬰𐬛𐬃
PERSIA · ペルシア神話
𐬀𐬵𐬎𐬭𐬋 𐬨𐬀𐬰𐬛𐬃

アフラ・マズダー

アフラ・マズダ · オフルマズド · オルマズド

Derfash Kaviani (درفش کاویانی), CC BY 3.0 CC BY 3.0

ゾロアスター教の最高神。「英知の主」を意味し、真理と光をもたらす唯一の創造神とされる。破壊の霊アンラ・マンユと対立する善悪二元論の一方の極をなす。

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解説

概要

アフラ・マズダー(Ahura Mazdā)は、ゾロアスター教における最高神である。その名は「英知の主」を意味し、真理と光の源、世界を創った唯一の創造神として崇拝される。ゾロアスター教の根幹をなす善悪二元論において、破壊の霊アンラ・マンユに対する善の極をなす。ギリシアの著述家は、ペルシアの最高神をしばしばゼウスになぞらえた(ヘロドトス『歴史』)。

神話・物語

古いイランの多神世界に転回をもたらしたのが、預言者ザラスシュトラ(ギリシア名ゾロアスター)である。彼は聖典アヴェスターの最古層をなす讃歌ガーサーのなかで、アフラ・マズダーを唯一の創造神と仰ぎ、その創造を讃えた。教えによれば、アフラ・マズダーは善き霊スプンタ・マンユを通じて世界と善きものすべてを創り、「不死の聖霊たち」アムシャ・スプンタ——善き心、最上の真理などをつかさどる六柱——をおのれの相として発した。

世界のはじめに善と悪の二つの霊が現れ、おのおの真理(アシャ)と虚偽(ドゥルジュ)を選んだと説かれる。アフラ・マズダー(あるいは善霊スプンタ・マンユ)と破壊の霊アンラ・マンユの相克こそが世界の歴史であり、人はそのいずれに与するかを日々選ぶよう促される。戦いの帰趨は定まっており、時の終わりにアフラ・マズダーが完全な勝利を収めると教えられる。

図像と象徴

アフラ・マズダーは、古代ペルシアの美術にしばしば有翼の円盤の意匠で、あるいは王権を授ける人の姿で表された。本サイトが掲げるのは、ナクシェ・ロスタムのサーサーン朝の岩壁浮彫で、アフラ・マズダーが王アルダシール1世に王権の環(ディアデム)を手渡す叙任の場面である。神と王が対面するこの構図は、正しき王を守護する神という観念をよく示している。

系譜と関係

アフラ・マズダーは、被造物の頂に立つ唯一の創造神として、多くの神格を臣下ならぬ「相」や配下として従える。善き諸力アムシャ・スプンタ、さらに崇敬に値する下位の霊ヤザタ——契約の神ミスラ、水の女神アナーヒターら——が、その創造を支える。3世紀以降のズルワーン主義では、アフラ・マズダー(オフルマズド)とアンラ・マンユは時の神ズルワーンから生まれた双子の兄弟とされた——単一の正伝に収まらぬ異伝である。

文化的足跡

ゾロアスター教はアケメネス朝・パルティア・サーサーン朝の各王朝で栄え、ダレイオス1世はベヒストゥーンの碑文でアフラ・マズダーを「大いなる神」と讃えた。7世紀のイスラーム化ののちもペルシア神話の中核として受け継がれ、その善悪二元論や終末観は、後世の宗教思想にも影を落としたと論じられている。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
ゼウス ギリシア神話 同一視
古典期ギリシアの著述家がペルシアの最高神をゼウスと同定(ヘロドトス『歴史』I 131 ほか)
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資料

Wikidata
Q179575 — 骨格データの出典
Commons
Ahura Mazda — 図像カテゴリ