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持国天
PLATE — DHṚTARĀṢṬRA
DHARMA · 仏教の尊格
DHṚTARĀṢṬRA

持国天

提頭頼吒 · ドゥリタラーシュトラ · Dhṛtarāṣṭra

Tamakina CC BY-SA 3.0

四天王の一尊で東方を守護する。名は「国を支える者」。乾闥婆と毘舎遮を眷属とし、須弥山東面の賢上城に住む。日本では甲冑の武将姿で刀を持ち、中国では琵琶を持つ。

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解説

概要

持国天(じこくてん、梵 Dhṛtarāṣṭra ドゥリタラーシュトラ)は、仏教で東方を守る神で、増長天、広目天、毘沙門天(多聞天)とともに四天王の一尊に数えられる。名は「国を支える者」を意味し、提頭頼吒と音写されることもある。

信仰

仏教の宇宙観では、世界の中心にそびえる須弥山の中腹に四天王が住み、それぞれ一方を守る。持国天は東面に住み、人間の住む四つの大陸のうち東の東勝身洲を守るとされる。帝釈天(インドラ)に仕える神々の一人で、音楽を奏でる天の楽人乾闥婆と、鬼の一種である毘舎遮を従える。

日本の寺院では、本尊を囲む四天王の一体として、本尊に向かって右手前(東南の隅)に置かれることが多い。三昧耶形(尊格を象徴する持物)は刀、種子はヂリ(dhṛ)である。

図像と象徴

日本では、唐代の武将風の甲冑をまとい、邪鬼を踏み、刀や戟を持つ忿怒の姿で表されるのが一般的である。法隆寺金堂の四天王像(7世紀中頃)は日本に現存する最古の四天王像で、持国天も直立して静かに立つ姿をとる。奈良時代の東大寺戒壇堂の塑像(8世紀)になると、甲冑の細部や表情が写実的になり、持国天は刀を手に眉を吊り上げて威嚇する。胎蔵界曼荼羅では、赤い身色で、右手を拳にして腰に当て、左手に刀を持つ姿で描かれる。

中国の寺院の天王殿では、白い顔で琵琶を抱く姿が定着した。四天王の持物を「風調雨順」(風雨が時にかない、天候が順調であること)に当てる解釈があり、剣を風、琵琶を調、傘を雨、蛇(あるいは竜)を順として、持国天の琵琶は「調」を表す。本サイトの主画像は、右手に独鈷杵、左手に三叉戟を持つ持国天の像である。

系譜と関係

四天王の一尊。帝釈天に仕える。眷属は乾闥婆と毘舎遮。名の「ドゥリタラーシュトラ」は、『マハーバーラタ』の盲目の王の名と同じ語だが、別の存在である。

文化的足跡

四天王像は日本の寺院の主要な造像の一つで、法隆寺・東大寺戒壇堂・興福寺などに名高い作例が残る。

なお仏教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその尊格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1188767 — 骨格データの出典