PLATE — ΒΊΑ
HELLAS · ギリシア神話
ΒΊΑ
ビアー
ビア
暴力・強制力を擬人化したギリシアの女神。ステュクスとパラースの子で、クラトスとともにプロメーテウスを縛った。
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解説
概要
ビアー(Βία / Bia)は、暴力・腕力・強制力を擬人化したギリシアの女神である。ステュクスとパラースの娘で、ニーケー・クラトス・ゼーロスを兄弟にもつ。ギリシア語のビアーは、説得(ペイトー)と対をなす語として用いられ、言葉によらず力ずくで事を成すことを指す。
神話・物語
『神統記』では、母ステュクスがティーターノマキアーでいち早くゼウスに味方したため、兄弟とともにゼウスの側近として遇されることになった。
アイスキュロス『縛られたプロメーテウス』では、クラトスとともにプロメーテウスを岩に引き立て、ヘーパイストスに縛らせる。舞台上にありながら一言も語らない役であり、暴力は説明を要しないという性格づけが読み取れる。この沈黙は上演史上もよく論じられてきた。
パウサニアースは、コリントスにビアーと必然の女神アナンケーを合祀した聖域があり、そこへ人が立ち入ることは許されていなかったと報告する。暴力と必然という、いずれも避けようのないものを祀る場が、近づいてはならない場所とされていたことになる。
図像と象徴
名を添えた古代の作例は知られていない。主画像に掲げたのは、19世紀のアテネ大学本館正面の壁画で、ギリシア語の銘「ΒΙΑ」によって人物が特定できる。近代の古典主義による造形である。
系譜と関係
父パラース、母ステュクス。兄弟にニーケー、クラトス、ゼーロス。四柱はいずれも権力の作用を名とし、ゼウスの玉座を支える構図をなす。
文化的足跡
ギリシア語の bia は現代語でも「暴力」を意味し続けている。神格としてよりも、概念そのものとして生き延びた語である。
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領分・別名
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