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バアル・ハンモン
PLATE — 𐤁𐤏𐤋 𐤇𐤌𐤍
PHOENICIAN · フェニキア・カナン神話
𐤁𐤏𐤋 𐤇𐤌𐤍

バアル・ハンモン

バアル・ハンモン · バアル・ハモン · Baal Hammon

玉座のバアル・ハンモンのテラコッタ像/CC BY-SA 4.0 CC BY-SA 4.0

カルタゴとヌミディアの主神で、捲れた牡羊の角を持つ髭の老人として描かれる天候と稔りの神。タニトと対をなす。乳児の骨を納めた壺が並ぶ墓域トペトへの奉献が刻まれるが、子供の犠牲であったか自然死の埋葬かは今日も議論が続く。

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解説

概要

バアル・ハンモン(「ハンモンの主」の意)は、ポエニ・ベルベルの習合的な神格であり、古代カルタゴとヌミディアの主神であった。

天候の神であり、植物の稔りを司ると考えられ、神々の王として尊ばれた。捲れた牡羊の角を持つ髭の老人として描かれた。

その祭祀の女性の伴侶はタニトであった。

バアル・ハンモンは北アフリカとカルタゴの——

なお本サイトの分類では、フェニキアの体系に含めて扱う。

カルタゴの主神

タニトとの対。 碑文において、「タニト・ペネ・バアル」(バアルの顔なるタニト)と「主バアル・ハンモン」が並べて記される。

タニトの名が先に来ることが多い。カルタゴにおいて、女神が男神より上位に置かれた可能性が指摘される。

牡羊の角。 捲れた角を持つ老人の姿で表される。

トペトと乳児の犠牲

カルタゴの遺跡から、「トペト」と呼ばれる墓域が発掘されている。

壺と碑。 焼かれた乳児と幼獣の骨を納めた壺が、多数埋葬されている。碑にはバアル・ハンモンとタニトへの奉献が刻まれる。

古代の記述。 ギリシア・ローマの著述家は、カルタゴ人が子供を火で焼いて神に捧げたと記す。

議論。 この記述の信頼性をめぐって、長い議論がある。

一方は、敵対する側による中傷の可能性を指摘する。他方は、考古学的な証拠がこれを裏づけるとする。

近年の分析。 遺骨の年齢分析から、死産児と新生児が多いことが示された。これを自然死した乳児の埋葬とみる説と、犠牲とみる説が対立している。

決着していない。 本項はこの議論を紹介するにとどめ、どちらかの立場をとらない。

モロクとの混同

旧約聖書の「モレク」(モロク)が、バアル・ハンモンを指すとする説がある。

別の説。 「モレク」が神名ではなく、供犠の種類を指す語であるとする説も有力である。

ローマにおける継承

カルタゴ滅亡後も、この神の信仰は続いた。

サトゥルヌス・アフリカヌス。 ローマ期の北アフリカにおいて、バアル・ハンモンはローマのサートゥルヌスと同一視され、広く祀られた。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、玉座のバアル・ハンモンのテラコッタ像である。

関わる神格・伝承

タニトと対をなす。サートゥルヌスと同一視される。

文化的足跡

カルタゴのトペトは、今日も発掘と議論の対象である。

02

領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

𐤁𐤏𐤋 𐤇𐤌𐤍
バアル・ハンモン
フェニキア・カナン神話
𐤕𐤍𐤕
タニト
配偶者
収載データなし
𐤁𐤏𐤋 𐤇𐤌𐤍
バアル・ハンモン
フェニキア・カナン神話
収載データなし
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資料

Wikidata
Q83879 — 骨格データの出典